トキナー16.5~135ミリズームの画像

CAPA2010年3月号の「シンクアウト」にて賞賛したトキナーの16.5~135ミリ。高倍率ズームレンズとしての良さは、コラムに書きましたが、白黒の限られたページ故にボケ描写などの画像の良さを十分に見せることはできません。そこで、ここに紹介します。左の、かりなさんの写真は、焦点距離75ミリ、絞りF5開放におけるもので、シャープなのはもちろん、背景のボケも、二線ボケはほとんどなく、高倍率ズームとしては、好印象です。

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_____________________________________________________馬場信幸

この写真は、CAPAのコラムに掲載したもので、焦点距離70ミリ、絞りF5開放です。風で髪の毛がたなびいていますが、絞り開放でもシャープさは十分で、そして注目したいのが背景のボケの良さです。ボケ描写の善し悪しがもっともシビアに現れる点光源に対して、画面周辺でも口径食はなく、しかも二線ボケもほとんどないなど、上質です。

この写真は、テレ端135ミリ、絞りF5.6開放で撮影したものです。ボケの特性は、極端に大きくボケたところよりも、このように小ボケから中ボケのところによく現れますが、それにしても柔らかさがあり、心地いいボケです。

このアンスリウムの写真は、焦点距離テレ端135ミリ、絞りF5.6開放です。やはり背景のボケが、とてもいいです。一般的なマクロレンズをほぼ同じほどに絞った画像にくらべると、このレンズのボケは柔らかさがあり、ネイチャーの撮影にも最適です。

左の写真はテレ端135ミリの最近接にて絞りF8で撮影した画像で、枠で囲った部分をトリミングしたのが下の写真です。このズームレンズの最大撮影倍率は0.18倍ですが、コインほどの小さなオンシジュームの花を、ここまでトリミングしても十分なシャープさがあります。下の写真を実際にA4にプリントしても、満足のいく画像です。

モデル/かりな