トキナー12〜28mmF4をフルサイズで撮影
トキナー12〜28mmF4をフルサイズで撮影
APS−C用のワイドズーム12〜28mmF4は、19mm以上の焦点距離であれば、フルサイズで撮影できます。しかもその時の画質が、絞り開放でも見事です。そこで焦点距離を20mmにし、絞りをF5に絞った女性写真と、絞りをF11に絞った風景写真をここに紹介します。私はフルサイズとAPS−Cが兼用できるということでニコンのD800を使っていますが、そこに装着したAPS−C用の交換レンズがフルサイズでも使えるとは、有り難いことです。そして同じ画角でAPS−Cとフルサイズを撮り比べてみると、もちろんフルサイズのほうが緻密な画像になりますが、さらに絞りを開放気味で撮影したときの後ボケは、フルサイズのほうが素直で、こちらの方がいいです。
焦点距離20mmでフルサイズで撮影したもので、絞りは開放から2/3段絞ったF5。フォーカスを合わせたところは十分なシャープさで、背景のボケも、極小の点光源からは若干二線ボケ傾向もありますが、20mmの画角としては良好なボケ描写です。なおこの写真は内蔵フラッシュに影とりを組み合わせていますが、どのようなカメラでも、内蔵フラッシュは装備していた方がいいですね。
拡大画像
_____________________________________________________馬場信幸
焦点距離20mmにてフルサイズで撮影した紅葉の写真。F11に絞っていますが、全画面にわたって気持ちのいいシャープさで、それは画面の右上を拡大した右の拡大画像からもわかります。またニコン故に倍率色収差が軽減されていることも、うれしいです。
モデル/かりな
画面右上を拡大
上の写真と同様、焦点距離20mm、絞りをF11に絞ってフルサイズで撮影。画面の周辺まで緻密な画像で、絞って撮影することの多い風景で大伸ばしにするのであれば、このフルサイズ撮影は大変有利です。それにしても、35ミリ判換算で18mm相当からのワイドズームが19mmからであればフルサイズで、しかも見事な画質で撮影できるとは痛快です。
画面左上を拡大