ソニーNEX-5のプレシジョンデジタルズームの画像

ホームhomu.html
 

カスタム設定によって下のソフトキーをプレシジョンデジタルズームにしておくとすぐにズーム倍率の設定ができます。そこでコントロールホィールを使う露出の設定は、事前に行なっておきます。

ソニーNEXのプレシジョンデジタルズームは、単焦点レンズの利便性を高めるための機能で、1.1〜10倍までのデジタルズームができます。ファイルサイズがLでは、いくらデジタルズームを行なっても出力は1420万画素なので、あまり高倍率は意味がありません。しかしプレシジョンというだけあり、画素補完などの画像処理によって、なかなか見応えのある画像になっています。そこで近接画質にもすぐれたソニーのカールツァイス、ディスタゴン24mmF2を組み合わせてみると、これが十分実用になる電子マクロズームレンズになります。

産卵期のジョロウグモを上記のプレシジョンデジタルズームを2.8倍にした100mm相当の画角で、AFによる撮影です。被写体が小さいネイチャーフォトでは絵柄に対するシャープさの要求が緩くなることから、A3にプリントしても十分に見られます。

F5.6 1/640秒 ISO200

上の撮影と同じくデジタルズームを2.8 倍にした100mm相当の画角です。背景のボケも心地よく、手前のフォーカスの合った花が背景から浮き上がって見えます。この画像も元の画素数は約180万ですが、プレシジョンデジタルズームはA3にもプリントできるくらいの見やすい画像にしています。それにしてもフルサイズでは24mmのワイドレンズが、NEXでは電子マクロズームレンズになるとは、痛快です。

ソニーのディスタゴン24mmF2は高価なレンズですが、α900ではもっとも使い出のあるワイドレンズに、APS-C機では全画面高画質の準広角レンズに、そしてNEXでは電子マクロズームレンズになるという、これはソニーのデジタル一眼システムのユニークな一面です。

左は1倍で撮影した画像を極端に拡大したもので、画素のギザギザが見えます。右はプレシジョンデジタルズームを10倍にして撮影した画像を同じ大きさに拡大したものです。画素補完が行なわれ、滑らかな画像になっていることがわかります。

ソニーNEX-5にAマウントアダプターを介してディスタゴン24mmF2を装着すると画角は35ミリ判換算で36mm相当、そこでデジタルズームを2.8 倍にすると100mm相当の画角になります。このときの元の画素数は約180万画素です。なおレンズ内超音波モーターによって、ゆっくりですがAFも作動します。