APS−C用のソニー10〜18mmズームのワイド端によるフルサイズ13mm相当の超広角撮影
APS−C用のソニー10〜18mmズームのワイド端によるフルサイズ13mm相当の超広角撮影
ソニーα7Ⅲに装着した10〜18mmF4ズーム。このレンズのズームリングは動きが軽いので、不用意にズームリングが動かないようワイド端をテープで固定しました。
APS−C用のレンズですが、10mmワイド端でもフルサイズでこれだけ大きなイメージサークルがあります。
ソニーの10〜18mmF4ズームはAPS−C用のレンズですが、試しにフルサイズにしてみると、右の画像のように意外にイメージサークルが大きいのです。そこでデジタルズームを1.3倍にすると、隅では光量が落ち画質も低下しますが一応は写ります。では実際にはどこまで実用になるか、試してみました。なおソニーのデジタルズームの1.3倍や1.4倍といった倍率は、確かめたところ、その通りに正確でしたので、1.3倍は元の10mmが正しければ正確に13mm相当ということになります。
そこで花型フードを装着。赤い枠がAPS−Cの撮影範囲です。
_____________________________________________________馬場信幸
ソニーα7Ⅲのデジタルズームを1.3倍にしたフルサイズ13ミリ相当の画像で、画面隅を明るくレタッチしたものです。隅ではやや糸巻き型に伸びますが、絞り開放としては結構写っています。
山陰海岸ジオパークの鴨ヶ磯における風景でデジタルズームを1.4倍、すなわち14mm相当にし、風景ということで絞りをF11まで絞りましたが、すると隅でも見事なシャープさです。APS−Cの撮影では15mm相当の画角で使うレンズですが、実際には14mm相当や13mm相当といった超広角の撮影ができます。超広角の1ミリは画角としては大きな差になります。
ババロア蓼科DX撮影会において13mm相当で撮影した画像で、周辺を含めて明るさのレタッチをしていますが、トリミングはしていません。まさに13mm超広角の遠近感がおもしろいです。さらに左の拡大画像からもわかるようにシャープさも十分です。
拡大画像
拡大画像
モデル/さわいえり(シャノワール)
拡大画像
拡大画像
街の自然光を利用した14mm相当の撮影で、色調の調整はしていますがトリミングと明るさの調整はしていません。14mm相当であれば周辺光量の低下も少なく、ここにソニー10〜18mmの良心的な設計が伺えます。また開放ながらフォーカスを合わせた人物はシャープで、さらに背景のボケが柔らかいのも、このレンズの大きな魅力です。
モデル/Hitomi(キャスティング・オフィス・ターミー)
品川水族館にて13mm相当、絞り開放による撮影です。実売が7万円台のAPS−C用の15〜27mm相当のワイドズームが、フルサイズにデジタルズームを利用することで13mm相当の超広角撮影が、実用上十分な画質でできるのですから痛快です。