シャープさと好ましいボケ描写を両立させた見事な描写のサムヤン24mmF1.4
シャープさと好ましいボケ描写を両立させた見事な描写のサムヤン24mmF1.4
韓国、三洋光学(サムヤン・オプティクス)製のサムヤンレンズの中でも私がその描写に驚いたのが85mmF1.4と、この24mmF1.4です。24mmのF1.4とは思えない開放時のシャープさ、その上でフォーカスを合わせた後方の微〜小ボケが滲んでおり、まさに「レンズの味」があります。フォーカスを合わせたところのシャープさと、柔らかい後ボケを両立させるのは難しいと思っていましたが、このレンズは、その常識を覆したことになります。AFではないマニュアルフォーカスですが、ライブビュー機であればピーキングやMFアシストによって確実なフォーカシングができます。そして価格が6万円ちょっと、ですから、そのCPの高さには、さらに驚かされます。
ソニーAマウントで購入し、マウントアダプターを介してα7Ⅱに装着。ピーキングによって画面内のどこへでも正確にフォーカスを合わせることができます。
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_____________________________________________________馬場信幸
東京・銀座の安藤七宝点。その道路側に展示されている現在カラクリ人形の部分を拡大したのが右の画像です。F2に絞ってはいますが、その鮮明さに驚きました。また画面のやや周辺寄りですが、倍率色収差も少なく、これも見事です。
絞り開放で撮影した夜景で、画面中央と右寄りをそれぞれ拡大したのが下の画像です。F1.4とは思えな繊細な写りです。
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絞り開放で撮影したスナップで、フォーカスを合わせたところはもちろんシャープですが、その上で背景が心地よくボケているところが、見事です。大口径ワイドレンズとしてこの後ボケの良さは、多分世界一でしょう。
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マイクロフォーサーズ機に組み合わせると、35ミリ判換算で48mm相当の標準レンズになります。そこでマウントアダプターを介してオリンパスE-M1に装着。フルサイズ用のレンズをフォーサーズで使うわけですからイメージサークルの中央だけを使うことになり、画質もボケ描写も画面内における均等性は非常に良くなります。さらにオリンパスであればボディ内手ブレ補正によって、実写の結果、1/6秒でも手持ちによる撮影が可能です。
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絞り開放で撮影した画像です。画面左上の電灯のボケがいびつになっているのは電灯の形によるもので、それ以外はとても柔らかくボケています。そしてモデルの顔を拡大したのが左の画像で、わずかに後ボケになったネックレスや髪の毛が、とても心地よく滲んでいます。
モデル/かりな
モデル/かりな