おすすめのシグマの4本のCAPAチャート画像

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CAPA6月号付録のチャートは、AFカメラのフォーカシングのチェックと、レンズのシャープさ、およびボケ描写の傾向を知ることができます。そこでCAPA7月号シンクアウトのシグマ取材で取り上げた4本のレンズのチャート画像を、ここにお見せします。シャープさ、特に軸上色収差の少なさと、ボケ描写の特性がわかります。なおここに掲載した画像は、撮影距離が1メートル前後、画面中央部における結果です。画面周辺におけるボケ描写は、一般には口径食や非点収差によって、形が崩れてきます。

50mmF1.4

十分なシャープさに加え、後ボケに味があるところがすばらしいレンズです。細かい縦縞の合焦前後のややボケたところに色付きがほとんどありませんが、これが軸上色収差のなさの現れです。そして前ボケが目障りな二線ボケになっている分、後ボケが滲んでおり、これが「心地良いレンズの味」です。この味はF2に絞ってもまだ残っています。

F1.4

35mmF1.4

撮影距離が1メートル弱とやや近接寄りで、そのために被写界深度が浅くなっています。描写はいわゆる超優等生レンズで、フォーカスの合ったところは極めて鮮明。軸上色収差も感じられません。画面中央におけるボケ描写は、前後ともやや似ていますが、その前後の違いから、わずかに後ボケに二線ボケ傾向があります。しかしレトロフォーカス型としてはこれをよく抑えており、F2に絞ると、ワイドレンズとしては良いボケになります。

F2

85mmF1.4

35ミリF1.4と非常に似た、優等生レンズです。フォーカスを合わせたところのシャープさは見事で、前後のボケにおける色付きも非常に少なく、軸上色収差の補正もすばらしいです。 後ボケに味はありませんが、 前後のボケとも非常に素直で、これも優等生レンズの傾向です。

70〜200mmF2.8

現行の製品で、大口径ズームながら、シャープさと柔らかい後ボケを両立した傑作レンズです。テレ端は180ミリで撮影していますが、ワイド端も含めて文句なしの高画質です。そしていずれも前ボケがやや二線ボケになっていますが、その分、肝心の小ボケになった後ボケには味もあり、そのまま柔らかくボケていきます。

F1.4

F2

F1.4

F2

70mmF2.8