使い勝手の良さと、いろいろなレンズで遊べるオリンパスOM-D E-M1

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 ミラーレス一眼として、豊富な機能と完成度の高さ、そして外観デザインも私好みになったことからE-M1を12〜40mm付きで購入しました。この標準ズームはマイクロフォーサーズ故に全域F2.8ながらフィルター径が62ミリとコンパクト。近接性能も高く、開放からシャープさも十分で、フォーカスリングを後方にスライドするだけで即MFと、AF/MFの切り替えも素早くできます。ボディの使い勝手もカスタム設定によって自分好みにでき、液晶モニターへのタッチ操作も便利です。またフランジバックの短さからアダプターを介してさまざまなレンズが使えますが、私が特にメリットと感じるのがAPS−Cよりも小さい、その撮像サイズです。すなわちレンズの口径食や、ボケが周辺に行くほど崩れてしまうその影響が少なくなることです。そしてそのMF撮影時のMFアシストとピーキングの使い易さも秀逸です。

太陽からの斜光が湖岸の紅葉を照らしてくれていて色も鮮やかです。その色がきれいに出るよう偏光フィルターを使いましたが、A3ノビにプリントする程度ではもったいないほどの鮮鋭な画像です。

ババロア薩摩川内ツアー撮影会のホテル・サテライトにおいて撮影した画像で、E-M1に付属のフラッシュを装着し、ケンコーの「影とり」で影を柔らかくしました。そのフラッシュの明るさはISO100でG.No7ですが、十分ディフユーザーが使えます。

フォーサーズマウントのシグマ50mmF1.4(左)とOMマウントのトキナー35〜70mmF3.5(右)を、それぞれのマウントアダプターを介してE-M1に装着。

トキナーの35〜70mmF3.5ズームは30年以上も前のフルサイズ用のMFレンズですが、フォーカスを合わせたそのやや後方のボケには味があります。さらに前玉繰り出しによって近接撮影ほどその味がさらに増すことから花やポートレートには楽しいレンズです。E-M1によるマニュアルフォーカスも、ピーキングによって確実に合わせることができます。この写真もババロア薩摩川内ツアー撮影会の時のものですが、実に味わいのある描写です。

この写真も薩摩川内市のホテル・サテライトにおけるババロア撮影会にて、トキナーの35〜70mmF3.5で撮影したものです。焦点距離をいくつで撮影したのか忘れてしまいましたが、背景のボケには独特の味があります。またE-M1のボディ内手ブレ補正はレンズの焦点距離を設定すればシャッターボタンの半押しでファインダー像も安定して見やすく、MFも決めやすいので、描写に意味のある古いレンズも存分に楽しめます。

トキナーの35〜70mmF3.5のテレ端最近接時、絞り開放における前ボケと後ボケを分かりやすく説明するために撮影したものです。前ボケがはっきりとした二線ボケになっており、おかげで後ボケがソフトフォーカスレンズのように柔らかくボケています。そしてフォーカスの合ったそのやや後方のボケが滲んでおり、これがまさにレンズの味です。

E- M1に同梱されている小さなクリップオン式フラッシュを装着すると、それぞれのカバーが余ってしまいますが、それでもフラッシュがセットされているのは有り難いです。このフラッシュは発光部の上げ下げで電源のオン/オフを行ないます。

モデル/かりな

フルサイズ用のシグマ50mmF1.4をマイクロフォーサーズで使う価値は、口径食がなく、全画面に渡って上質なボケ描写が得られることです。そして下の拡大画像でもわかるようにシャープさも十分で、さらにE-M1では十分に速いAFにも感心します。