ホールド感が格段に向上したα7Ⅱ用手作りカメラベース
ホールド感が格段に向上したα7Ⅱ用手作りカメラベース
高さが十分ではないα7Ⅱのグリップ。小型軽量のレンズを装着しているときはまだいいのですが、少し大きなレンズでは、しっかりとしたホールディングができません。そこで厚さ1センチのカメラベースを手作りし、グリップの高さを増すことでホールディングを格段に向上させることができました。
工作したカメラベースをα7Ⅱに取り付けた状態。グリップが長くなり、加えてマウント部分を下側からも支えるようにしたことで三脚使用時の剛性も高まります。
手作りしたカメラベース。厚さ10ミリのABS樹脂の板材をカメラ底面の形にバンドソーで切り出し、形を仕上げ、マウント部分を支える部材を接着。三脚ネジで固定し、その止めネジの着脱は硬貨を使いますが、バッテリー交換の度に硬貨を用意するのが面倒なので操作性のいいツマミを作り、これを収納するところも設けました。
止めネジは、直径20ミリの真鍮の円棒を昔、卓上旋盤で加工したものを流用。ツマミは厚さ2ミリのやや硬いアルミ板から切り出したものです。
ツマミで止めネジを締め付けたところで、ツマミは矢印のところに収納します。すぐ上の小さな突起を左に押すとストッパーが外れ、ツマミは落ちるように出てきます。
カメラベースの装着前と装着後。α7Ⅱはボディ内手ブレ補正のためにα7よりも三脚ネジ穴が前方に移動しました。その結果、ネジ穴から前方の雲台との接触面が不足し、三脚使用時の剛性が十分ではありません。そこでカメラベースにはマウント部を下から支える部材を追加し、三脚使用時の剛性も高めています。
収納状態の止めネジ
ストッパー
雲台との前方接触面が不足
十分な高さがないグリップ
_____________________________________________________馬場信幸
グリップの高さが10ミリ伸びただけですが、小指がグリップをしっかりと掴むことができるため、ホールド感がとても良くなりました。また止めネジの面はカメラベースの底面よりも、ほんのわずか奥まっているので、三脚への着脱も問題ありません。
α7Ⅱの外観写真をパソコンでレタッチしたものです。ファインダーの高さはそのままに、まず軍艦部の高さを6ミリ高くし、次にグリップの上面を軍艦部と同じ高さまで4ミリ上方に伸ばしました。これでグリップの高さが10ミリ伸びたことになり、手作りのカメラベースと同様のホールディングとなります。また軍艦部を高くしたことでカメラ背面上部の面積も広がり、右手親指を置くスペースが広がり、後ろダイヤルの厚みも増すことができるなど、操作性も向上します。なぜこのようなデザインにしなかったのでしょうか?