まだ寒い時期なので、終日館内で撮影会をしたい、ということから会場は、CAPA2月号のコラムでも話題にした、モデル撮影会に多大な協力をいただいているホテル、愛知県形原温泉のホテル ボンセジュール。今回も宿泊客の調整をしていただき、私たちだけで館内を自由に使わせてもらえることになりました。さらに客室における撮影には別に広めのツインの部屋を用意していただき、背景や照明装置をそのままにしておくことができました。まずはその客室で、フロアスタンドのそばに立ったところで手慣らしの撮影。今回のババロアではCAPAグッズとして開発したウエストバッグと切り替え式ショルダーストラップの記事制作もあり、CAPA編集部やメーカーの人も一緒です。かりなさんの安定したポーズはどんな場面でも安心して撮影できます。そして間もなく昼食。もちろん何人かがビール!

 午後はロビーの喫茶コーナーのカウンターの壁を背景に、モコモコのコートを着て床に腰を下ろしたところを撮影。次はその向かいの柱を背景に、紫のポンチョで。ここでは外からの自然光が明るさもあり、柔らかい陰影もできるので照明は不要です。かりなさんのオフショルダーの着こなしがとてもキュートです。3時頃から客室で、赤い布を吊るした背景に白い衣装で撮影。途中、頭にレースをかぶりましたが、その淡い色の光沢が、ボケ描写のきれいなレンズでは、心地よい描写を醸し出してくれます。

 そして今日最後の衣装は、前回大好評だった浴衣の花魁風。かりなさんも髪を巧みにマッチさせ、そして肌の白さはまばゆいほど。その妖艶さは、まさにババロアDXの神髄です。和傘を前にしたところも撮りましたが、これはアップでも、引きでも絵になります。こうして5時15分頃まで撮影し、全員で記念撮影。そして6時から夕食。

 一人ひとりに舟盛りが付いていますが、この食事で一泊4食付きが1万2000円。このCPの高さが、ババロアには有り難いです。そして夕食後は8時頃から私の部屋で懇親会。これも、ババロアDXならではの楽しみです。

 二日目は9時半から、まずは客室にて。淡い色のブラウスと撮影会用にと持参していったランプシェードでアンティークな雰囲気。ちなみにこのランプシェードは、以前沖縄ロケのときコザの雑貨店で見つけたもので、とても安かったので買い、機内に持ち込んで大事に持って帰ったものです。

 次は同じシチュエーションですが背景を赤い布にし、衣装はサーモンピンクの姫服。いずれも電気スタンドが、いい脇役になっています。かりなさんのツヤツヤした髪が写真にも写るように、LEDのトップライトを当てました。そしてエンジ色のニットに替えてさらに撮影し、12時に昼食。

 午後はホテルのダンスホールにての撮影会です。まずはホテルの結婚式用のカラードレスを使わせてもらいました。それが黄色のドレスで、帽子が効いています。正式に借りれば結構するであろう衣装を、ただで使わせてもらえるという、太っ腹なホテルです。さらに撮影スペースもたっぷりとあるだけに、ゆったりと撮影できます。 

 次は、籐のつい立てを背景に。髪飾りと衣装の青が、つい立ての茶色といいコントラストです。そして最後の衣装は、ネットで購入したクラシックな雰囲気のドレス。これもフランス人形のように豪華です。床に赤い布を敷き、この衣装のまま腰を下ろしたり、伏せたりしてもらいましたが、これがまた、いい絵になります。

 こうして二日間、すべてホテルの館内にて魅力的な女性写真を堪能していただくことができました。ホテル ボンセジュールにも感謝です。