雨戸を固定する「くさび」の数を少なくする方法<2014年10月20日>で書いた「くさび」についてです。
そこでも書いたように、朝の短い時間で40枚ほどの「くさび」を作りました。いつもなら大工仕事に限らずパソコンでの作業でも手順をよく考えて取りかかりますが、そんな余裕がありませんでした。
厚さ3センチ、幅30センチくらいの板があったので、8センチくらいの長さに切り分けてからくさび上にカットします。使う道具はスライドマルノコです。
丸ノコを固定しているアームを押し下げて前方にスライドすると切断できます。アームはテーブルと一体になっています。テーブルを回転させることで板を押し当てる部分との角度を変えることができます。つまり板を切断する角度が変えられるのです。
まずくさびの角度にテーブルをセットして1枚目をカットします。図Aの上側です。解りやすいように実際より大きな角度にしています。次はテーブルの角度を直角に戻し、板を右にずらしてカットします。図Aの下側です。この操作を繰り返します。
図A
この操作が無駄だったのです。丸ノコを押し下げてカットすることと板をずらす作業は必要です。テーブルの作業を毎回変えることが無駄なのです。
図Bが効率的な方法です。まずテーブルを「くさび」の半分の角度にセットします。そして1枚目をカットしますが、これは半分の角度にしかなりません。
図B
次は板の裏表をひっくり返します。左右は変えずに斜めにカットした側が同じ右側になるようにします。同時に右側にずらしてカットします。あとはこの操作を繰り返せばいいのです。「くさび」が直角三角形ではなく二等辺三角形になりますが、今回の用途では問題ありません。
板をひっくり返す作業が増えましたが、板をずらす作業も一緒にできるのでそれほど手間にはなりません。それよりもテーブルの角度を変える操作がずっと手間ですし、同じ角度にセットするのも大変です。
これと同じような作業はそれまでにもしていて、もちろん効率的な方法を使っていました。それなのに去年は慌てていたために、余計時間のかかることをしてしまいました。今年の夏も追加の「くさび」を作りましたが、短時間でできました。
急いでいるときほど余計落ち着いて、手順を良く確認しなければいけないということですね。