信号無視が交通の流れを悪くする

2011年11月10日

片側2車線、右折レーンのある交差点で信号待ち。自分の前には6台ほどの右折車が待機しているが、ここの信号はこれぐらいなら1回で通過できるはず。信号が黄色に変わり赤に変わって右折の矢印が点灯。「さあ行くぞ」と思ったら右折したのはたったの3台だけ。「どうして」とか思いながらもう1信号待って、「今度こそ」と思ったら今度は2台だけで、また通過できず。

こんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。矢印の点灯中に右折できるのは通常でも2台か3台という交差点もあったと思いますが、先の例では通常の半分かそれ以下しか右折できていません。どうしてでしょうか。

まず考えられるのが、矢印が点灯しても前の車がすぐに発信しなかったことでしょう。おじさんの若い頃には交差点での発進時にエンストする車も時々あったと記憶していますが、今はエンストという言葉自体も聞かれなくなったようです。とすれば先頭車が信号に注意を払っていなくて矢印の点灯に気がつかなかったということになります。それも少しはあるでしょう。

実際はそれよりも対向車の問題の方が多いと思います。いくら右折の矢印が点灯しても対向車が直進してくれば右折はできません。そのために右折の開始が遅れて矢印が消えてしまい右折できなくなるのです。そんな状況はよく見かけます。

右折レーンが短い、あるいはある程度の長さがあっても右折車が多い交差点でこのような状況が続くと右折車の後ろにいる直進車も交差点に入ることができなくなります。そうなると渋滞していくでしょう。

直進車にとっては、右折矢印が点灯している間は左右からの車を心配しなくていいので無理をしてもいいと思っているのかもしれません。でもいつも直進ばかりでなく、自分も右折車になることはあるのです。自分の無理な直進が右折車の邪魔になり、それがスムーズな交通の妨げになっていることを自覚して欲しいと思います。

そうはいっても、自分の身を守るためのシートベルトでさえ義務化にしないと着用されませんでした。とすれば罰則を与えるのが一番効果的かもしれません。無理な直進をする車を対象とした信号無視の取り締まりをすれば効果があるのではないでしょうか。

でもその前に「無理な直進が全体に迷惑をかけている」ことをアピールしているのは聞いたことがありません。

ごくごく少数の人にしか読まれていないページですが、まずおじさんが声を上げてみます。

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