内気循環と外気導入の使い分け

2007年7月30日

春頃だったでしょうか、同僚の女性の車に乗せてもらった時のことです。小雨が降っていてフロントガラスが曇ってきます。そこでエアコンをかけると曇りが取れます。そしたらエアコンを切ります。するとまた曇ります。その繰り返しをしているのです。エアコンのスイッチのあたりを見てみると、内気循環になっていました。

例えば雨の日に外気導入で走行していて、内気循環に切り替えるとガラスが曇ってきます。その理由については正しく調べていないので触れませんが、皆さんも実際に経験をしているのではないでしょうか。

その同僚だけでなく、これまでに乗せてもらったことを振り返ってみると内気循環のまま走行している人が結構いました。どうして内気循環にしているのかと尋ねると、特に意識していないというより、内気循環と外気導入の違いを知らない人が多かったと思います。

そのたびに、「私は運転していて眠たくなった時にスイッチを見てみると内気循環になっていることがよくある。内気循環のままだと酸素が少なくなって眠くなるのだと思う。普段は外気導入で運転した方がいいですよ。」と言ってきました。

自分では通常は外気導入にしていて、トンネルに入る時や排気ガスに問題がありそうな車が前にいる時に内気循環にしています。また、冷暖房を早く効かしたい時は一時的に内気循環にしますし、猛暑日などでエアコンの効きが悪い時も内気循環にしますが、その場合は意識して換気を行っています。

たまたま今月のジャフメイトに同じことが書かれていましたので引用していますが、昨日のNHKの番組(200/7/28 9:00〜9:30 家計診断 おすすめ悠々ライフ「あなたの疑問に答えます ガソリン代を減らすには?」)では少し説明不足のようなことが言われていたので気になりました。

エコドライブについての内容だったのですが、(外の空気を取り入れて最初から冷やすのは無駄なので、車内の冷えた空気を効率よく循環させるため)エアコンは内気循環で使用しましょうということでした。エコドライブで自然環境を守ることも私達の安全につながることで大事なことだと思いますが、事故を起こさないことも大事なことです。

内気循環で酸素が少なくなり、それが居眠りにつながる可能性があるとしたら、そのような危険性を指摘した上で内気循環でのエコドライブを勧めるべきではないでしょうか。

●内気循環と外気導入

エアコンを使うときは「内気循環」の方が早く冷えるし、燃料消費も少ないが、涼しくなったら「外気導入」に切り替えた方がいい。

内気循環のままでは、車内の酸素が少なくなり、居眠りなどの原因になりかねないからです。基本を外気導入にして、トンネルの中、トラックの後ろ、エアコンを強く利かせたいときなどに内気循環にするのがいいでしょう。

(JAF Mate 2007/8・9 p.31)

●エアコンを効率よく使うポイント

・エンジンをかける前に、窓を開け熱気をとる。

・エンジン始動後、水温計があがってから、エアコンのスイッチを入れる。

・エアコンをつけたら、冷えた空気を効率よく車内で循環させるため、「内気循環」のスイッチを入れる。

・風は、「上向き」に設定。冷たい空気は、上から下に流れるので、車内をくまなく冷やせる。

・設定温度をこまめに調節する。

・屋外に駐車する時は、日よけをつける。

(番組HPより http://www.nhk.or.jp/kakei/070728/images/index.html)

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