女子高生の帽子で思ったこと

2007年6月30日

6月中旬の日曜日の午後、高知県庁のすぐ西にある商店街歩いていると、自転車に乗った女子高生が通り過ぎていきました。半袖のブラウスのはずなのに、腕のあたりが黒いのです。よく見ると腕まである長い手袋をしていました。そして、何と帽子をかぶっているではないですか。

薄いグレーだったでしょうか、ちょっと深めの帽子が夏の日差しによく調和し、女子高生がとても清楚に感じられました。

女子高生が帽子をかぶっている姿は甲子園の開会式で見るくらいで、日常生活の中で見るのは、何年ぶりどころか、10年前か20年前、いやそれ以上前に見て以来のように思います。

実は帽子をかぶらない中高生がずっと前から気になっていたのです。紫外線の影響が問題となり、プールや運動会の生徒席にも日陰の確保が求められているのに、登下校時などは平気で紫外線を浴びているのです。男子はともかくとしても、おしゃれに関心が高いだろう女子高生でも、肌のことは全く考えていないのかとさえ思ってしまいます。

照りつけるような日差しは誰しも暑いと感じるでしょう。少しでも肌のことを考えれば無用な紫外線は浴びたくないと思うはずです。それでも帽子をかぶらないのはどうしてでしょう。

帽子をかぶるという発想が全くないのでしょうか。それとも、帽子をかぶりたいけど誰もかぶってないからでしょうか。もし後者が一番の理由だとしたら悲しいことだと思います。

「この夏は帽子が必須アイテム!」「帽子で決める!」

こんなコピーでは誰も乗ってこないでしょうが、マスコミが仕掛けると帽子が流行るのでしょうね。誰も彼もが帽子をかぶるようになり、雨の日でも帽子をかぶって傘をさしているという姿が見られるのかもしれません。

そこまでにはならないにしても、私達は流行に踊らされている面が多いと感じます。いや流行だけではないですね。クールビズが叫ばれても、ネクタイだけでなく上着まで着て外回りをしなければならない、クールビズに乗りたくてもそれができない職業の人も沢山いるようです。

色々な制約があるにしろ、服装は機能性が優先されるべきではないでしょうか。運動するときにはその運動にあった服装があるように、季節や天候にあった服装もあるはずです。流行や慣習に縛られず、その場にあった服装が大事にされるようになるといいですね。

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