丁寧な舗装工事に感謝

2007年2月20日

2週間ほど前から、おじさんの通勤路で道路工事をしていて、20pほど道路を掘り下げているのでかなりの段差ができています。「もう少しで、きちんと舗装をして工事の終了かな」などと勝手に思っているところです。

その工事中の道路を通っていて思い出したことがあります。10年以上前のことだと思いますが、実家から国道へ出るまでの県道で舗装工事をしていて何分かの間待たされた時のことです。

それほど大がかりな工事ではなかったように思うのですが、ローラーのような車ではなく、トンボのような道具を持った人がアスファルトを敷いたばかりの路面をならしていたのだと思います。

「そんなに丁寧にしなくても、アスファルトの継ぎ目に大きな段差がなければそれでいいのに、早く通して欲しいな」と思ったことをはっきりと覚えています。

その後地元の中学校に転勤になり歩いて通勤するようになって、その時の工事の意味が分かったのです。工事の意味と言うよりどうして丁寧に路面をならしていたかと言うことの意味です。

車で走る分には道路にはっきりとした段差がない限り、多少へこんだところがあったり、道路の道路の傾き具合がどうなっていようがほとんど影響はありません。でも歩いてみるとほんの1センチのへこみでも大きな影響があるのです。

路面が乾いているときはいいのですが、雨が降って水がたまると大変です。たとえ1センチでも水たまりになると歩きにくいということもありますが、それよりもイヤだったのは車が通るときです。歩行者に気をつけて減速して通ってくれればいいのですが、勢いよく通られると水たまりの水をはねかけられるのです。

そんな経験をして道路を見ると、雨水は左右の側溝に流れ落ちています。雨水が流れるように路面は水平ではなく中央が高くなっているのでしょう。駐車場でも排水溝に流れ落ちるように傾きがつけられています。

そのことに気がついてやっと、通行車両を待たしてでも丁寧に路面をならしていた理由が分かりました。

丁寧な舗装工事と、歩行者に気を遣って通行してくれる運転手に感謝します。

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