止まって良かった(その2)

2004年4月27日

2週間ほど前の雨の日のことです。おじさんが車で帰っていると、小学4、5年生くらいの男の子が傘をさして一人で歩いているのが目にとまりました。そこはメインの通りから少し入った住宅街で、歩道やセンターラインはないけれ

ども、2車線くらいの幅のある道路の交差点でした。男の子は、おじさんから見て、右向こうの角から道路を横断しようとしていました。当然おじさんは止まって渡らそうとしたのですが、渡ろうとしません。交通量も少ない道路で、その時も他の車はどこにも見えなかったので、おじさんが行きすぎてから渡ろうとしたのだと思います。

そこで、手で渡るように2、3回合図をするとお辞儀をしてから渡っていきました。男の子が渡りきってから動き出したのですが、男の子は思い直したようにその場に立ち止まり振り返ったのです。「もしかしてと思った通り、おじさんがその子の横を通る時に丁寧にお辞儀をしてくれました。2年前にも「止まって良かった」と題して、女の子が振り返ってお辞儀をしてくれた話を書いたのですが、今回も「止まって良かった」と思うと同時にとてもいい気持ちにさせてもらいました。

でも、今回はまた違った思いも持ちました。「ひょっとしたらこの子は今までに車に道を譲ってもらったことがないのでは、だから道を譲ってくれたことに感激して、立ち止まってまでお辞儀をしてくれたのでは」との思いです。おじさんの勝手な想像だとは思いますが、例えばおじさんが横断歩道の手前で停止をしていても、ほとんどの対向車は知らん顔で走っていきます。そればかりか、おじさんの後続の車に、早く行けとばかりにクラクションを鳴らされることもあります。片方の車線に歩行者を横断させようという車がいてもこんなことなのです。

歩行者に道を譲っても、そんなに大した時間はかかりませんし、道を譲ることで自分の心にゆとりを持つことができます。そのゆとりが安全運転につながると思うのです。また、歩行者を大切にする人が増えれば、自分や自分の家族が歩行者の立場になった時にも守ってもらえると思うのですが。

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