クリスマスイブはいつも、おばさん手作りの少しおしゃれな料理で楽しみます。クリスマスプレゼントを何にしようかといろいろと考えて、今年は初めて手作りの品にしました。と言っても簡単な物で、手回しのコーヒーミルを流し台に固定して挽きやすくするための道具です。おばさんは手回しで豆を挽くのもコーヒーを飲む楽しみの一つにしているので、少しでも挽きやすくする方法を前から考えていました。材料は板切れと木ねじだけで、どちらも手持ちがあったので、今年のプレゼント代は０円でした。
ラッピングまでは考えていなかったので、おばさんが準備をしている間に、筆王（はがき作成ソフト）でＡ４用紙にサンタやトナカイ、ツリーなどを印刷して包装紙らしき物を作って上にかけるようにしました。
食卓につくとクリスマスカードが飾られていました。普段はプレゼントとは別に、封筒に入れてカードをくれるのに、今日は何かの演出かなと思っていたら、おばさんからではなく思わぬ人からの物でした。
もう１０年以上仲良くさせてもらっている友人の二人のお嬢さんが送ってくれたのです。
その友人とは家族ぐるみのお付き合いをしてもらっていたので、おばさんが毎年クリスマスカードを送っていました。本当にカードだけだったのですが、毎年楽しみにしてくれていたようです。でも、いつまでも子ども扱いするわけにはいかないので、中学校を卒業するまでということにして、去年のカードにそのことを書いて「おじさんとおばさんのサンタ」は引退しました。
「今年からサンタクロースになりました。素敵なクリスマスを過ごして下さい！」と書かれたこのカードを手にして、とても熱いものを感じました。プレゼントというのは、品物自体の価値ではなくて、そこに込められた気持ちなのだということを改めて感じました。可愛い二人のサンタさんからのクリスマスカードで、今年は最高のクリスマスになりました。