残念だった「モネの庭」

2003年6月29日

先日、北川村の「モネの庭」に行ってきました。それまではずっと雨続きだったのですが、この日は時折小雨が降る程度で暑くもなく、この時期としては恵まれた天気だったと思います。

まず安芸駅に立ち寄り「ごめんなはり線」各駅のキャラクター、「あき うたこちゃん」を見ました。アンパンマンでおなじみのやなせたかしのキャラクターです。そして野良時計に言ったのですが、正直少しがっかりかなという感想です。でも、デジカメで撮った写真を帰って見るとそれなりの雰囲気があったので、雑誌などで紹介されている写真は嘘ではないなと思いました。

奈半利でもまず、奈半利駅の「なは りこちゃん」を見ました。どれも親しみのあるキャラクターで、温かく迎えてくれているという思いがしました。そして「モネの庭」で睡蓮です。入り口に青い睡蓮のことが紹介してあったので期待も盛り上がりました。少し階段を上るとすぐに池に浮かぶ睡蓮が目に入りました。

黄色や赤の睡蓮がとてもきれいでした。池の周りを半周ほどすると青い睡蓮が目に入りました。そこは池の周囲に何カ所かあるポイントの中でも特に池の全景がよく見える場所で、青い睡蓮がある場所でした。でも、睡蓮の前には大きなレンズの付いた三脚付きのカメラと初老の男性が陣取っていました。

池から1mほど手前にはそれ以上前には出られないように仕切ってあったのですが、当然それを乗り越えた池にギリギリの場所にです。そのためにしきりの手前から見ようとするとその男性と三脚が邪魔で青い睡蓮もよく見えませんし、池全体の雰囲気も台無しでした。

池から離れた場所を散策して先ほどの場所に帰ってきてもまだ三脚があります。普通に写真を撮る人なら少し待てばその場所が空くのですが、一日中でもその場所にいそうな雰囲気でした。ギャラリーに行くと、昆虫や波紋をうまく睡蓮と組み合わせた写真があったので、先ほどの男性もそういう写真を狙っているのだろうと思いましたが、他の客にはとても迷惑な話です。カメラマンの傍若無人な振る舞いにはいつも嫌な思いをさせられます。美しい睡蓮と同時に身勝手な人の心を見せられてとても残念でした。

でも、こんなにひどいことはしないまでも、自分が写真を撮るときには周囲のことが見えなくなることがあります。「モネの庭」が「人のふり見て我がふり直せ」と諭してくれたのだと思って気を静めてレストランで食事にしました。

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