そこに一匹のかえるがおりました。かえるには名前も過去もありません。

  なぜなら記憶をなくしていたからです。でも、以前にラドゥとゆう偉大な賢者様に

   人間の姿にしてもらいましたが元の姿にはもどれなかったのです・・・・・。

    しかしかえるはあきらめませんでした。なぜなら、時々、この森に来る

   マーロ・フォンテとゆう魔術師になつかしい気持ちと自分と魔術師が前、

一緒に旅した覚えがあったからです・・・・・。



極の法〜

「はぁ・・・暇だケロ・・・・。」

その、かえるの人間の姿になった時の名前は

「アルル」とゆう名前でした。

もちろん、今でも「アルル」とゆう名前だけは、はっきりと覚えているのです。

しかし、マーロには、悲しいことにそれだけは聞こえないようです・・・・。

あの日から三年間。

マーロは18歳になり、

アルターは23歳で、もう結婚しています。

皆、幸せそうな顔ですが、マーロだけは悲しい顔のまんま。

だれかを、待っているような

待ってあげているような・・・。



「あ!マーロだケロ!」

しかし・・・・喜んでいたアルルに、悲しいことが待っていました・・・・。

それは・・・知らない人とマーロが歩いている姿を見てしまったのです。

その、知らないひとが男だったらまだマシですが、女の人です。

それだけなら、まだマシなのですが、

マーロがいつもと違う、顔で

しかもその顔がいかにも嬉しそうだったのです・・・。



「・・・・・・・・・!?」

「(あれ?あれ?声が出せないケロ。 コレは何だけロ?)」

悲しい。あの女の人が、うらやましい。

自分には、マーロには絶対向いてない。

あの女の人には自分とは違うものを持っている・・・。

いろんな負(マイナスのダメージ)の心がだんだん大きくなり

悲しみが出てきて自分を励ます力がなくなってしまい、

声が出なくなってしまいました・・・。

でも、かえるはマーロを待ちました。

だって、どんなに遅くとも一ヶ月に一回は絶対に来るのです。





・・・・・しかし、いくらまっても来ませんでした。

そして、再び悲しみの心に襲われていきました・・・・。





一方、マーロは

「はぁ。 最近休みが無いな・・・。」

実は、マーロはあれから魔術教師になり、一生懸命働いています。

しかし、この頃休みも無く、ただ教える仕事ばかりで帰るに会いたくとも

あえなかったのです・・・。



実は、あの女の人はマーロの助手で、

その人はもうすでに結婚しています。



「・・・・・あのかえる、前あったことあるはずなんだけどなぁ・・・。」

・・・・キラキラ・・・・・・

「雪・・・か。・・ん?・・・・まさか!!!!」

三年前、ちょうどこの日でした。

『あ!見てみて!雪だよ!』

『本当・・・・だな。』

『え〜?嫌いなの?マーロは。』

『好き・・・だけど?』

『私は大好きだよ! だから・・・って言う名前を付けてもらったの。』

『誰に?』

『ラドゥっていう、賢者様。』

『なぁ、俺がお前の呪いが解いたら・・・・・しないか?』

『ん〜。じゃあねぇ・・・・・・・・・それでもいいなら、私はいいよ。』

『ああ、いいぜ。』



一方、かえるは・・・。

「(もう、いやだケロ・・・。死にたいケロ・・・。)」

・・・・そう思い、真冬の深い、深い湖に飛び込みました。

とても寒くって、すぐに死にそうな予感がしました。



しかし、そのとき思い出したのです!

「(・・・・マーロ・・・・私が大好きだった人だ・・・・ それに、

  約束・・・・したのに。 それに、それに・・・・幼馴染なのに。)」



「私がピンチの時、絶対マーロが助けてね!

 そのかわり私はマーロとほかの女の人がいたとしても

 私、嫉妬とかしないから!」



・・・・・約束、したのに

私は守らなかった。



すぅ・・・・とまぶたが重くってもうだめだと思った時

『・・・・・・・アルル!』

「(・・・もうだめかな?)」

『・・・・・・約束しただろ!』

「(・・・・約束は守れないの。)」

『・・・・絶対、俺が守ってやるから!』

絶対?

本当に・・・・絶対?

『俺は・・・・本当にお前が好きだから!』

・・・・・・ザバッ・・・・・・

「はぁ。はぁ。 死ぬかと思ったぜ。」

「・・・・??」

「アルル。生きているか? 俺だ。マーロだ。」

「・・・・・マーロ?」

「今、呪いを解くからな!」

ふぇ・・・・?

「ん・・・んん〜?」

「アルル!アルル!」

「え? ・・・・?えええええ?」

「大丈夫か? 呪いを解いてやったんだよ。」

「うそ・・・・?本当?」

「ああ! 約束どおり、結婚してくれるんだろ?」

「うん!」

あっ!

「それとね、私思い出したんだ!」

「ん?」

「幼馴染だったよね! マーロ。」

「ああ。」

そして2人は結婚して、幸せに暮らしましたとさ・・・・・・・・

<お・わ・り>





BY竜月 玲

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