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『あとなしごと(小ネタ集)』

 >>>   -- 05/09/02-16:12..No.[863]  
    〜読むにあたって〜

注意1:「くだらない」の一言に尽きます
注意2:他作品とは何の関係もありません
注意3:いちじるしくキャラのイメージを損なうかもしれません




(その1) 素朴な疑問

リラ「ロッドさんって、いつも兜かぶってるよね。なんでかな」
ルー「そういえばそうよね。あたしも、兜なしの頭ってみたことないわ。案外、とりたくなくてかぶってるのかもよ」
リラ「ええっ! それってどういうことなのかな」
ルー「さしずめてっぺんハゲってとこかしら♪ 年からいってそうじゃない?」
ユーン「あら、私はてっきりちょんまげか落武者スタイルだと思ってたわ」
リラ「えええっ! そうなのかなぁ……シラミがうつらないようにしてるのかもよ?」
アルター「げっ! んなわけないだろ〜。あれはやっぱ匂いだ!オヤジ臭が漂うのを防いでんだよ」
マーロ「それだったらファ○リーズすればいいだろ。おれはハゲ説に一票。ついでにあの兜はまわりの髪ごとヅラになってて、脱いだらつるっパゲになるんじゃないのか」
ラケル「そうかな? ああいう堅そうなおじさんに限って、案外『こどものお○ちゃ』あたりにあこがれて頭に何かを飼っているのかもしれないよ?」
リラ「あ、それかわいいね〜。リスとか、野ねずみとか?」
アルター「まじかよ。そんなの、頭に放した瞬間匂いで即死だろ」
ラケル「あ、そうだよね……」
ルー「だから、ハゲなんだってば!動物だってすべって歩けない不毛の地帯なのよ!」

マーロ「このさい理由は一つじゃなくてもいいんだ。落武者スタイルでシラミ持ちで脂ぎっしゅで匂いがきつい不毛の地帯ということでどうだ?」
一同「さんせーい!」

 そのころ武器屋では、何も知らないロッドがさかんにくしゃみをしていたという……




(その2)質問:防寒具は何ですか?

アルター「毛織のマント」
マーロ「毛織のローブ」
ラケル「腹巻き」

三人「・・・・・・・・・・・・・・・・」

アルター「ぶわっははははは!ラケル、お前腹巻きなんかしてんのか?だっせえな〜」
ラケル「そう? ぼくは正直に答えたんだよ。アルターたちと違ってね!」
マーロ「な、なんだよその言い方は」
ラケル「ぼくは知ってるよ。アルターはそのミニスカの下に、毛糸のパンツをはいてる!」
アルター「げっ!お前、なぜそれを!?」
ラケル「弓で鍛えられたぼくの目を甘く見ないでよ。そうでなくとも戦ってるときにアルターお兄ちゃんはチラリズム激しいんだし」
アルター「くっ……ばれちまったら仕方ねえ!こいつはルーの 手編みなんだ!世界で一枚きりのパンツだぞ、うらやましいだろ!」
マーロ「フッ……彼女の手編みが毛糸のパンツだなんて、発想が安直だな」
アルター「何だとお! そういうお前はどうなんだよ」
マーロ「おれはこれだ(ローブをめくる)」

二人「けっ、毛糸のモモヒキ!?」

マーロ「おれのローブの丈まで考えて、リラが真夏からずっと編んでくれたんだ……編み目はひどいし立体裁断かと疑うくらいアグレッシブな形状だが、保温性は最高だぞ」
アルター「そんなの俺のパンツだって負けてねえぞ。後ろにくまのアップリケだってついてるしな!」
マーロ「なにを!」

ミーユ「みなさんにぎやかですね」
ラケル「あ!ミーユさん。じつはかくかくしかじかで」
ミーユ「なるほど、腹巻きと毛糸のパンツと毛糸のモモヒキ……どれが一番と決めずともそれぞれの愛情が温かいということではありませんか?」
アルター「な、なるほど」
マーロ「……ま、それでも悪くないな」
ラケル「すごい! さすがミーユさんですね」
ミーユ「いえ。私も、昔手製の防寒具をもらったもので。それでは私はここで」

 去っていくミーユ。その背中を見送る三人。

アルター「は〜、さすがに大人だなぁ。……ん?なんだ、この黄色い毛糸……おい、これミーユさんの足元から出てねえか?」
マーロ「あ、確かに」

ぽとり。何か黄色いものが彼の歩いたあとに落ちた。
けれどミーユは弾き語りに集中していて気づかず去っていく。ラケルが駆け寄り、その物体を拾い上げた。

ラケル「これ……毛糸のふんどしだ!!!!」
二人「!!!」

     以来、ミーユを見かけるたびに若干表情の
     こわばる三人であった。



(その3)お目出たき人

ラケル(どうして僕には手編みのものが何にもないんだ。男キ ャラでタイツってぼくなのに、リラはどうしてマーロにあげるんだ。ああ、むしゃくしゃするなあ。誰かを陥れてやらないと気がすまないよ)

 いったん思い始めると黒いドつぼにはまっていくラケル。

ラケル「そうだ!いいこと思いついた」
母「どうしたの?ラケル」
ラケル「うん、ちょっと面白い遊びを考えたんだ。街までいってくるね♪」

 面白いといっても策略の一環。ラケルは天使のような悪魔の  微笑をうかべて、さっそく材料調達にいきました。
 そのすこし後、午後の湖畔にて……

シェリク「寒い冬/こんなときこそ/寒中水泳……フフ、思わず一句詠んでしまった。この湖で泳いで、ティアヌ様に私の肉体美をアピールするのだ。とうっ!」

 ラジオ体操を第二(ガニマタ含む)まですっかり済ませ、空気が刃のように鋭く肌をさす中、じゃばじゃば泳ぐシェリク。

ラケル「シェリクさ〜ん」
シェリク「むっ! あれは森に住むラケルくん。何ですか?」
ラケル「シェリクさん、ぼくね、さっき街にいったら、こんなものを預かったの」

 湖から上がったシェリクにラケルが差し出したのは、ピンクの包装紙につつまれて赤いリボンをかけた包み。

シェリク「こ、これは・・・よもや私にプレゼント?」
ラケル「うん♪ なんかね、神殿の若い女の人から、シェリクさんに是非って」
シェリク「な、なんとっ! それはもしやティアヌ様・・・感激だーーーーーー!」
ラケル「ちょ、ちょっと泣かないでよ・・・じゃあ、ぼくは森に帰るね。あ、そうそう。必ず全部つけてくださいっていってたよ」
シェリク「つける?」

 意味深な台詞を残して、ラケルは去っていった。

シェリク「身に着けるもの、ということは、もしや手編みのセーター? うおお、ティアヌ様――――!(がさごそ)こっ、これは!……毛糸の腹巻き、毛糸のモモヒキ、毛糸のパンツの三点セット!おまけにモモヒキはひょう柄、パンツはTバックではないか!ティアヌ様、私のためにこんなに芸の細かいことを……このシェリク、落涙モノの感動であります! ああ、あのひとのぬくもりにつつまれていられるなんて、私はなんという幸せ者だ!」

 一緒に寝泊りしている見習い神官のクリスは、その日のうちに一人部屋をもらえるようティアヌに嘆願しにいったという。

             
                      つづかない



○●○●○あとなしごと

すいませんみなさん……全キャラぶっこわれております。
ラケルはこんなどす黒い子ではありません。それぞれのファンで気分を害された方は即、記憶を消してくださいませ。でもシェリク、まともに書いてた頃より書くのが楽しいのはなぜだろう(笑)

これ感想ってあるんでしょうか? 笑うか寒いか二者択一ですが、もしも笑ってくださった方、感想いただければ花はすぐ図に乗るので、シェリク小ネタでお返しを……(←もういい)

                花でした☆




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