綾瀬ふるさと検定2023 解説
自然


問30  ②椎(しい)
 五社神社は鎌倉幕府の御家人になった渋谷一族の総鎮守でした。
本殿の裏側に椎の木の御神木があり、その椎の大木は1981(昭和56)年に市内で初めて市指定文化財に指定されました。また本殿と棟札9枚も1999(平成11)年に市指定文化財に指定されています。
同神社の御神木としては鳥居脇の大銀杏もあります。江戸時代中期に植えられたもので、黄色く色づいた時には大山からもよく見えたと言われています。 1984(昭和59)年5月、当時の皇太子浩宮殿下(現在の天皇陛下)が同神社を訪れました。

問31  ②3月と10月ころ
 綾瀬市には富士山が良く見える場所が何か所かあります。
その一つの「春日原」から見る富士山は全景が良く見えます。年に2回(3月と9月ころ)、
条件さえ良ければダイヤモンド富士が見える日が数日ありますが、その期間は市役所屋上が閉庁時間後も開放されています。
綾瀬市では2017(平成29)年に「富士山景観コンテスト」も開催されたほどです。
実は、富士山と綾瀬市役所と横浜ランドマークタワーは、ほぼ一直線上にあるのです。

問32  ④水頭
 綾瀬市・大和市・海老名市の境にあたるクリーニング工場近くの綾瀬市蓼川1639番地付近が蓼川の水源地「水頭(みずがしら)」です。
「台頭」「出井頭」「出合頭」とも呼ばれています。

問33  ②綾西緑地
 県道吉岡海老名線沿いに桜並木が530mにわたって続くエリアが綾西緑地です。
1987(昭和62)年2月に「かながわのまちなみ100選」に選ばれました。
約90本のソメイヨシノが3月下旬から4月上旬にかけて咲き、道路を挟んだ海老名側国分寺台緑道の桜とともに見事な桜のトンネルを形成し、
地元の人々を楽しませています。桜の下の花壇にはツツジやアジサイなど四季折々の花が彩を添えています。

  問34  ④新武者寄橋
 市役所と綾西地域を結ぶ道路の間に、武者寄橋があります。
昔、渋谷一族が早川城から出陣するときの武者の集合場所だったといわれていることから名づけられました。
昭和59年になって隣に新しくバイパス的に造られたのが新武者寄橋で、「早川城のあった頃、
兵の集まる場所に使われた」として、1990(平成2)年かながわの橋100選に選ばれました。
ここからの富士山と大山の眺めがとてもよいです。
問35  ④宝永
 江戸時代中期の1707(宝永4)年に起きた富士山の噴火は宝永大噴火と呼ばれています。噴煙の高さが上空20kmと推定され、100km離れた江戸にも火山灰が積もりました。噴火は16日間断続的に続き、火山礫(れき)や火山灰は偏西風に乗って、静岡県北東部、神奈川県、東京都、さらに房総半島にまで降り注ぎました。

   問36  ②573棟、61%
 関東大震災の震源は神奈川県西部でマグニチュード7.9。震度は6~7と推定されています。綾瀬市の被害は、死者13人、全壊573棟、全壊率61%に及びました。ちなみに愛川村では429棟、100%、海老名市1036棟、66%、座間市は41棟、4%でした。この地震により前年に新築したばかりの綾瀬小学校も倒壊しました。

問37  ③城山公園
 ホタルは湧水や清流のほとりに生息します。
1960年代くらいまでは綾瀬市内のいたるところでホタルの飛翔を楽しむことができました。
しかし、河川の汚濁や農薬などの影響で、湧水が多くのところで枯れてしまい、現在では、
今でも湧水がこんこんとわいている城山公園の西側の一角で見ることができるだけです。
実は、この場所も一度は絶滅の危機に陥りましたが、ホタル保存会のボランティア活動などで現在まで維持されています。
正確には、もう一カ所ホタルの生息が確認されているところがありますが、保護のため公表はされていません。
ヘイケボタルも数年前までは生息が確認されていましたが、現在確認されているのは、ゲンジボタルだけです。

問38  ②ギンモクセイ
 早川3114番地、笠間家のギンモクセイは1984(昭和59)年にかながわの名木100選に選定されました。樹齢130年と推定され、樹高10m、幹周2.63mで、根元から五本の株立ちとなり、丸い樹形をしており、県内のギンモクセイとしては最大のものと評価されています。9月下旬から10月上旬頃、白い花が咲くと、甘く優雅で繊細な香りがほのかにしてきます。2014(平成26)年9月には市の指定文化財にも登録されました。

問39  ①城山こみち
 市民スポーツセンター前から早川城山地区の新興住宅地を通り、城山公園へと続く歩道(距離868m)は、「城山こみち」と名付けられた散策路として整備されています。
随所に木々が配された散歩道は、幹線道路を跨ぐ部分をトンネルとするなど、車道とは完全に隔てられたプロムナードとなっています。