Rolls Royce NENE |
NeneはDerwentのScale Upとして検討はされたが単純にScale Upした場合外径がDerwentの43inchから60inchとなってしまうことから詳細設計を練り直し外径49.5inchで要求性能を達成できることとなった。1944年初頭の英国空軍省の発注からわずか半年後の1944年10月には地上試験を完了し5000lbの推力を発生した。Derwentと同様のDouble Sided Impellerに9個のCombustor、1段のTurbineで構成され、Rotorは3つのBearingで支えられTurbineとCompressorは中央でQuick Detachable Spherically Couplingで結合されていたため広範囲な分解なしにTurbineを後方へ引き抜くことが出来た。Impellerは直径28.5inchで29枚のBladeが組み込まれている。Compressorの圧縮比は4:1、2300rpmから最大回転数12300rpmまでの加速は4.1秒であった。Neneは米国ではJ42として、フランスではHispano-Suiza Neneとして2000台余りライセンス生産され、さらにライセンスなしでソ連ではRD-45として、中国ではWP5Aとして10000台以上が生産された。RD-45はさらに改良されVK-1となりMig-15に搭載された。 |
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参考Web Canadian Warplane Heritage Museum, Ontario Flightglobal Archinve 1946 Rolls Royce Nene I Rolls-Royce Nene (United Kingdom), Aero-engines - Turbojet |