第2回厚木稲門会トークサロンが、1月16日(土)に16人出席のもとレンブラントホテルの中華“トルファン”にて開催された。スピーカーは前会長の川鍋健次郎さん(S29年 文)。テーマは「我が武道観」。

 本題に入る前に、S25年に入部した空手部には特攻隊帰りの猛者がいたとか、60人程いた新入部員が夏の合宿の後に残ったのは3〜4人だった等、当時ならではのエピソードの紹介があった。

 その後、「天津宮言」と題された水茎文字と、「川鍋道場50周年記念大会」等3枚の写真を披露され本題に入った。

 

アイウエオ75声を表す水茎文字は排気ガスで汚染されない往時には琵琶湖の水面に時折顕れたと言はれています。我が言魂剣とはこの75の水茎文字の各一字一字を剣の振りで表現したものです。

 武道は相手を傷つけ破壊する道ではなく和楽共栄への道である。幕末の三舟で槍の名人の高橋泥舟は「人に勝つのは徳だ。」と言われたそうです。

人格養成の根本となる≪精神、思想≫心は喜怒哀楽の四情と密接な関係にあるが又、呼吸と相互関係にある故に呼吸と体の動きの一致を目指す鍛錬は武道の理念と合一する時、良く感情を制御、練磨し人格を高め徳性を養成する事になることを確信します。 理念と実践が伴わなければ武道ではない。

 魂と技を練磨「八力八剣」

 現代の競技本位のスポーツ化された空手や剣道とは次元を異にした、日本古来の伝統武道の根本原理を、八力(動静、解凝、引弛、分合)という鍛錬法をその中核とした武道で勝負以前に心と技術の練磨を主眼としており、素手では空手道であり剣を執ればそのまま剣道になる。

 人の動きは足の運びで全部制約される。道場で歩き方を見るとどれくらい鍛錬しているかがわかるという。

                       

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      川鍋さんの“武道観”や幅広い活動の概要が紹介されています。

    http://www.kawanabekaratedo.com で英文での紹介があります。

      また、You Tubeで動画も見られます。

(S50 商 小澤秀通)