第8回 活動報告
11月18日(土)、「アミュー あつぎ」にて講演会を開催しました。
演題は:
「グローバリゼーションと途上国の生産者」
講師は:鈴木 綾さん(H9年 教育卒。アメリカ留学後博士号取得。
現在は東京大学准教授、専門は開発経済学。
また、東日本大震災被災者支援プロジェクトを立ち上げ、
奨学生支援主催)
参加者は16名。レディースの会主催とは言え、多くの男性参加者あり、また、鈴木さんの研究分野に興味を持つ女子高校生の参加もあり、次回の企画に励みが出来ました。
講演内容:
日常何気なく食べている食品の多くが、発展途上国の生産者によって作られている実情と消費国との関係からくる諸問題について、ガーナのパイナップル産業・エチオピアの切り花産業・ベトナムのエビ養殖産業の例をあげてのお話がありました。
そもそも、これらの産業は生産するために必要な資本や技術力など他の産業に比べて低いため発展途上国には取り組みやすい産業であることで小規模農家の参入を促進し、海外市場進出による経済発展を促し、貧困削減につながるケースも多いとされてきました。
しかし、グローバル市場においては、消費国である先進国市場での変化を直接に受けて左右されるその不安定さが、今後その産業を維持していくための課題ということでした。
具体的にその農産水物がどのように作られているのかの説明がありましたが、消費国の要望、例えば食品の安全性や環境保護などの観点をとくに重視する傾向の私たちには興味のあることがらでした。
弱者を弱者であり続けさせないために…。その気持ちが研究の根底にあるのを感じるひと時でした。
(S41文 堀 美知子)