ベトナム料理は世界一

    ベトナム料理はエスニック料理として、タイ料理と並び、不動の人気を博しております。なぜこれほど、ベトナム料理が支持されたのでしょうか?
その理由として…

      野菜をたっぷり使ったヘルシー系が、昨今の日本人に受けた。

      タイ料理のような「クセ」のある料理が少なく、日本人の口に良く合う。

      ベトナム生春巻きが大ヒットし、ベトナム料理への関心が広まった。

      ヌクマムを中心とした調味料が味に新鮮さを与え、新しい調味料としての認知度が広がった。

      手作りで、手間をかけるベトナム料理の良さが、ファーストフードの対極として、認められるようになった。

      ベトナム観光ブームが到来し、多くの日本人がベトナムへ行くようになった。

などがあげられると思います。

    ベトナム政府は、外貨獲得のため、観光産業にとても力を入れております。それと同時に外資の導入にも積極的で産業育成による近代化も急速に進められています。その結果、アメリカ系ファーストフードやショッピングセンター、コンビニ、近代的スーパーの進出も今後ますます増えていくことが予想されます。
    ベトナム料理の基本は、素朴な家庭料理にあり、その基盤は市場と屋台にあります。今後、都市の近代化が進めば、他の周辺諸国同様、効率化、大量生産、大量販売が促進され、伝統的ベトナム料理の姿は徐々に変化していくことでしょう。どの国も豊かさにあこがれ、先進国の仲間入りを目指して人々は努力を重ねます。良いのか悪いのかはは別にして、伝統的ベトナム料理が食べれなくなることはさびしい限りです。
    ベトナム料理を食べていると、日本の食文化のあり方をよく考えます。昨今の食に関するアンケートによると、“健康の維持”が求められていることがわかります。野菜をたっぷり使うベトナム料理はそのままが健康食品といえるものです。しかし、昨今の鳥インフルエンザの流行は“ベトナム地鶏”や“活気に満ち溢れる市場”を排除する動きにつながってきます。ベトナムから地鶏のおいしさ、市場の喧騒がなくなる日もそう遠くないかもと、我ながら心配してます。