セバスチャン 西川 哲彌
10月はロザリオの月です。 その由来は、今から444年前の1571年、カトリック教会とイスラム教の宗教戦争だった。 レパントの海戦で劣勢のカトリック教会側が奇跡的な勝利をおさめた。 その決戦は教会として負けられない戦いだったので、時の教皇様がロザリオを唱えて加勢するように呼びかけ、数知れない教会の信徒がそれに応えた。 結果的に信じられないような勝利が教会側にもたらされた。 ロザリオの力が発揮された故事として伝えられ、ピオ五世教皇によってロザリオの大切さを確認してゆく月として、海戦のあった10月が選ばれロザリオの月とされたのです。 ロザリオはいつもポケットとかバッグ、あるいは指とか腕につけたりして、いつでもどこでも使えるようにしておくことが大事です。 とっさの時にロザリオを探さなくてはならないようでは間に合いません。 お母さんと歩いている子供がすぐに手を出してお母さんの手をつかむようにです。 母の手をつかめば安心です。 イエス様も「共にいる」(インマヌエル)方だし、神様が私達を見放すことはありません。 でもいざとなったらあたたかい母の手です。 頼りになります。 母の手を握っていたら、もう天下無敵です。 泣きながらお母さんの手をつかんで歩いている子供を見ることがあります。 余程辛いことがあったのでしょう。 泣きながらもお母さんの手は放しません。 私も同じです。 何かあれば先ず左ポケットのロザリオをしっかり握ります。 母の手です。 何とも言えない安心が左手から伝わって来ます。 丈夫なロザリオです。 教会としては10月がロザリオの月ですが、私にとっては1年中がロザリオの日です。 |