|  セバスチャン 西川 哲彌 
 他力本願のように思われるかもしれませんが、私達が頂いている恵み、特に神様への信頼という恵みが頂けるのは聖霊様のおかげです。
 弱い私達です。ささいな事に振り回される私達です。
 取るに足らない者に神様はとてつもない恵みをお与えくださいます。
 その恵みによって、びっくりするようなことをさせて頂いています。
 自分がするとか、しているとか考えたとするなら、それは愚かしいことです。
 痛悔が常に必要です。
 毎日毎日痛悔が必要です。
 自分というほんとにつまらない者を使って、神様はとても素晴らしいことをなさいます。
 その神様は具体的に云うと聖霊様です。
 聖ベルナデッタの言葉として聖堂に書かれている言葉が真実です。
 「聖母が私を選ばれたのは、私が一番貧しくて無知だったからです」
 無知で貧しいからこそ聖霊様のお働きにそのまま従えたのです。
 どこか豊かで少しばかり知に働く人、聖霊様は素通りされるでしょう。
 キリスト様のこともどんなに勉強しても分からないのは当たり前です。
 しかし大切なことは一つ残らず分からせて下さる方が聖霊様です。
 極言すれば聖霊様によらなければキリスト様の真実は何一つ分からないのです。
 不思議ですね。
 言葉をまだ知らない赤子が聖霊様のみ業によって多くを語っています。
 ただ「おぎゃーおぎゃー」と泣いているだけなのに多くの言葉が伝わってきます。
 夜泣きや乗り物の中での大泣きに困っているお母さんお父さんにはとんでもない話かも知れませんが。
 でも改めて申し上げましょう。
 「こんなにどうしょうもない私が喜びのうちになんとか生きてゆけるのは、聖霊様のおかげです」と。
 私達の合言葉はひとつ、「聖霊来て下さい(ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス)」。
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