「マスクの弊害も 考えるべきでは」 令和4年10月8日掲載
最近の新聞やテレビの報道を見ると「コロナの新規罹患
(りかん)数が減っていますが、油断せずに手洗いとマスク
着用はもうしばらく続けてください」という趣旨のものがほと
んどです。
この方針に異論があるわけではありませんが、マスク着用
の弊害についても周知すべきだと考えています。たとえば
大人同士の会話でも相手の表情が分からず困ったというよう
なことがありますが、もっと重要だと思うのは言葉の習得過程
にある乳幼児の場合です。言葉は耳から聞くだけでなく相手の
口の動きを見て覚えるものですが、マスクを着用しているとそれ
が分かりません。
私が知っている6歳の男児は、カ行とサ行の発音がうまく
できずに病院で「言語聴覚士」の訓練(リハビリ)を受けている
と聞きました。マスク着用が影響を与えているのかもしれませ
ん。発達障害の専門家と言われる人たちは、このことを十分
承知しているはずです。そうした問題に関する情報発信の機会
を増やしてもらえれば、救われる子どももいるのではと考えます。