前言語的領域
このホームページ全体の自己否定のような話ですが、本当に大切なこと
の中には「言葉では伝わらないもの」があることを忘れてはいけないと思い
ます。
言葉の世界を氷山にたとえるのがわかりやすいと思います。誰にも見える
海の上に突き出た部分を「言語的領域」とするならば、それは全体の1割
程度で残り9割は水面下で「前言語的領域」と呼ばれる部分です。
その部分にこそ人に伝えるべき大切なものが隠れています。自分でさえ気
付いていないかもしれません。
高僧などが座禅して向き合っているのはそんな世界なのかなとも思います。
また、言葉を人と人とが会話する手段として使う場合は「共通言語」として、
「辞書」に載っている「公」的意味合いで使うことが求められますが、私は「言葉」
に「私」的な意味合いを持たせ「胸に秘める」ことも大切だと思っています。
たとえば「私の『愛』」があっていいと思うのです。