【こうぞの妖精 風の旅】
The Kozo fairy crosses borders and travels on the wind.
多種類の小川和紙に水彩、墨、コラージュなどで制作。
45cm×50㎝(額寸含まず)
秩父の自宅から数分の場所に楮(こうぞ)の樹が自生している。
春になるとピンクのマックロクロスケのような可愛い花が咲く。
言わずもがな楮は和紙の原料で、繊維はとても強い。
この作品も和紙(多種類の小川和紙を使用)で制作した。
「作品や書物」は《こうぞの妖精》となって、
国境、イデオロギー、諍いを超えて旅をする。
作品の中にある建物は、
左からエッフェル塔(芸術の都と言われるフランスのパリ)、
ロシア、ウクライナ、自由の女神を象徴とするアメリカだ。
紛争と大地震で悲惨なミャンマー、ガザのイスラエルなど、
地球は世界中で混とん(アポカリプス状態)としている。
国別対抗しない・優勝国を決めない唯一のものが、
自分は「芸術文化」だと思っている。
こうぞが閉塞と怒りの空気に風穴を開け、
大切なことに目覚めさせる。
そうあってほしいという願いで制作した。
とても喜んで購入してくださった、和紙の里・小川町の方に感謝している。
東秩父の和紙と共に、楮で作られた小川和紙は、
ユネスコ世界遺産にも認定されている。
今後も和紙による作品シリーズを、ライフワークとして制作していきたい。