いちまいの絵

2014年5月


『芝桜回廊』

紙に交響水彩
(ガッシュ,透明水彩,アクリルなど)
四つ切りサイズ

秩父の羊山の丘に、芝桜が植えられ始めてから
もう１５年以上経つと思う。
年々増えて、今年は約４０万株、９種類を咲かせている。
奥まで歩いて登って座ると、樹木で仕切られて
回廊の風景のごとく見えてくる。
秩父は、荒れた土地で寒暖の差が激しく
だからこそ蕎麦を育て、養蚕で秩父銘仙が誕生した。
はた織り景気、セメント景気も衰えた今
この樹木たちは、この観光の光景を、どう見ているのだろうか？
回廊を眺めて、風を樹木の思いと感じて描いた。