いちまいの絵



2006年5月
200605
『春を抱く恋人たち』
(power to the people)

セヌリエコットン紙 交響水彩 400×470

この作品は目を閉じて描いた。

究極の絵画とはどんなものだろうか?
もし盲目の人が私の個展に入ってきて
ある絵の前で立ち止まったとしたら
色でも線でも構図でも土地の愛着でもなく
絵がかもし出すエネルギー
作品の出すパワーのためだろう。

では、自分は何によって絵を描いているのだろうか?
自分の中にある感動のイメージ
魂をゆさぶるもの
それだけによって描いてみたかった。
中心の人物や一部を除き、
見ないで描いた。
今の時代に最も欠けているもの
人々が本当に熱烈に愛すること
もっと人が生き生きとパワーを持つことを
描きたかったのです。