【半分閃光の男】
Half-crashed man.
再生紙にパレット代用紙コラージュ、墨、テンペラなど。
27cm×38㎝(額寸含まず)
眠くても痛みで眠れず・・そんな日々は、
中学生後半から半世紀以上いまだ続いている。
平均睡眠時間 4時間半。
眠れないと、イメージスケッチや絵画準備、
パソコンデータの整理とかをしたりする。
今年になって2回ほど、顔半分(左側)に強い閃光が走って、
暫く消えなかったことがある。
たしかに若い頃からも疲労がたまると、
視界にミミズが這ったような細い光が走ることはあったが、
こんな太いネオンの輝きは初めてだった。
2月10日、キーボードで文字を打ち込んでいたら、
急に地平線が揺らぎ始め、そのまま床に倒れ込んでしまった。
それから二週間・・まだ完全に直っていない、
ふわふわとした感じだ。
実は亡き母は眩暈病だった。
私の頸椎の痛みや筋肉硬直傾向の身体は、
母からの遺伝かもと言われたこともある。
いずれにせよ古希となる我が身、脳に無理をさせてはならない。
特にパソコンから目には入って脳に受けるダメージは、
馬鹿にならないらしい。
無理すれば絵も描けなくなり、生活も困難になるんだよ。
いつもどおり眠れなくても、脳を働かせず、横になっていなさい。
まあ、そんな想いを込めて制作した作品です。
自分は絵画制作時に絵具を調合する際、
基本パレットを使わず、カットしたマットの端材などを使用します。
それは捨てないし流さない、洗わない。
なぜなら「彼ら」は絵画制作の同労者、戦友だからです。
この作品は「彼ら」に助けてもらって完成しました。