・暮らしの中の盆栽 (山本兆山 談)

 

兆山さんがお住まいのマンションの一角、郵便受け横のスペースには勧誘チラシやゴミ等が捨てられ、ゴミが溜まっていたそうです。 いつもゴミで一杯になるたびに掃除していたそうです。
防犯という観点から見ても郵便受け周辺が散らかっているのは好ましくないそうです。
ある日、掃除をして綺麗になったスペースを見ていたら、その空間がなんとなく殺風景だと感じ何気なく「一鉢の盆栽」を置いてみたそうです。
その翌日から、そこにゴミを捨てる人がいなくなったそうです。
後日・・・紙が盆栽に添えられていたそうです、感謝の手紙だったようです。

 

「人」は誰しも、心の奥底では綺麗な空間や癒しを求めているような気がします。
「一鉢の盆栽」がキッカケになって綺麗な空間が一つ誕生しました、それは盆栽というものがもつ「パワー」かもしれません。
「盆栽のもつパワー」を、「人々の暮らし」と「盆栽」との接点にし、盆栽を通じて社会貢献してゆければ有意義で嬉しい事です。