重体の電報が   栄養士から 心ある人々へ         

食事療法1
低たんぱく
高カロリーの腎不全食の開始




たんぱく質 30g
エネルギー2000キロカロリー以上
塩分    5〜6g

少ないたんぱく質の価値を上げるため 卵は一日一個は使用
カロリーを上げるためMCTと粉飴使用
その他カロリーを上げるため黄桃の缶詰などをシャーペット風にし、ハチミツをかけたり、食欲を出させるため
しょっぱいものをほんの少しは付ける
例えば、工夫した焼きそばにほんの一切れ・・一筋、紅ショウガをのせる等。
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詳細ページ1食事療法1 低たんぱくの腎不全食


     必死の対応の結果、命が救われた
重体」の電報が出された、医師が輸血で救い、後は食事療法のみと、医師と婦長から緊急の相談があった



”何とかして助けたい” と 医師は何かの文献を見たらしく 「何かMCTとか言うものがあるとか」、、と 「マックエイトのことかしら?」と私  「そうそう それかも知れない」で始まった全スタッフの懸命な戦い! 日頃いつでも対応出来るように栄養士は広く食事療法等の文献を読んでいることの必要性をこの時ほど強く感じたことはない。  いまだ賛否があって十分対応してくれる病院は少ないが 見事に延命につながった 。40年も前のことである。

たんぱく質の代謝産物を毒と言う先生もいる。その分解産物は腎臓からしか排泄されないので、腎臓がかなり悪くなった場合は、毒が排泄されず体中にまわって尿毒症に(尿も出ない状態)なる。

そのままだと当然 重体と言うことになる。

さて、体を作る大事なたんぱく質は動植物の殆どのものに含まれている。

たんぱく質がない食品は水と油と砂糖だけ!油に砂糖を入れてたっぷり食べられれば、尿毒症状態は緩和されるが血液や筋肉やホルモンなど大事なものが作れない。そこで必要最低限のたんぱく質の量をいくらにするかと

十分なカロリーを摂らないと自分の体を分解し、たんぱく質をどんどん摂ったと同じことになり危険なため特殊なメニューにならざるを得ない。

先に記載したMCTとは粉末の油脂で、片栗粉や砂糖と混ぜてプデング

のようなものが作れrカロリーを上げることが出来る。食欲のない患者さんに

ぎりぎりのたんぱく質で如何に高カロリーで、しかも減塩で全部食べてもらえるか栄養士の力量が問われる食事療法である。

今では殆どたんぱく質を含まないパックご飯やパン、麺、カレー等の副食も販売されているが、当時は貴重な粉末の油と、かろうじてあまり甘くない粉飴(沢山使用しても程よい甘さでカロリーが取れる)ものしか無かった。

  か細い植物にも命が






当時は便利な低たんぱくの特殊な食品が殆どなかったので、「美味しい」とは言えない食事だし、何か一つだけ食べたいものをと、希望を聞いたところ、「皮ごと茹でたじゃがいもが食べたい」
とのことで、カリュームを計算し御膳に載せていた。
又、日曜はベッドサイドに行けないのでバター飴などを手紙を添えて
日曜日にスタッフが少なく食欲が落ちるとカロリーが取れなくなると大変だから、「この飴を全部なめてね」
と励ましていた。







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