2008年5月 JR東海道本線そばの旧揖斐川橋梁へ

めでたき本日、2008年12月2日(←このページをアップした日)
明治時代には陸蒸気が走ったこの5連のトラス橋、
旧揖斐川橋梁が「重要文化財」に指定されました!!

現在は歩行者、自転車専用の橋となってます。

国の重文候補となったとの新聞記事を読んで
自宅からほど近い揖斐川橋梁を訪れたのは2008年の5月のこと。

この旧揖斐川橋梁は、1886年(明治19年)の
東海道本線全線開通時に作られた鉄橋で
重要な産業文化財として候補に挙がっておりました。

橋脚の部分には煉瓦がみえます。

コンクリートで補強をされていますが、
円形煉瓦井筒(直径12フィート)という煉瓦積みの橋脚で
水面近くには煉瓦の部分を見ることができ、
橋が架けられた当時の姿を垣間見ることができます。

橋を渡り始めるとちょっと錆びた銘板が。

陸蒸気の通った橋を渡るとこんな銘板が打ち付けられておりました。
PATENT SHAFT & AXLETREE CoLd 1885 WEDNESBURI
イギリスのバテンシャフト社製とのことです。

アップで撮ってみる。

道路橋に転用されたのは1913年(大正2年)のこと。
鉄道橋としては27年間、その後道路橋として
現在も現役で頑張っている橋梁です。

ピン結合といわれるトラス橋です。

技術的なことは全然わからないけれど
水量豊富なこの揖斐川で
今なお現役ということはとっても頑丈な造りの橋なのですね。


下部の結合部分はこんな感じになってます。

すぐとなりにはグリーンに塗られた現在の
東海道本線揖斐川橋梁が架かっています。

旧橋梁、今はアスファルトの舗装になってるけど
昔々はここに線路が敷かれていて。
煙をあげながら蒸気機関車が橋を渡っていったのですね。

橋の長さは325.1m。1997年までは車の通行ができました。

現在の東海道本線揖斐川橋梁は3代目だそうで。
この初代と3代目の間に
2代目の橋の土台が残っていました。

草にまみれる煉瓦積みの土台。

旧と新の橋梁の間にある煉瓦積みの土台は
夏草にまみれて。
時代の変遷がこの揖斐川橋梁には色濃く感じられます。

おまけ。こちらも明治(一部大正)の産物、樽見鉄道の揖斐川橋梁。

橋から北をみやれば樽見鉄道の揖斐川橋梁が。

こちらは東海道本線の御殿場線の橋梁を再利用とのことですが
こちらも明治時代の橋梁が現存しており、
現在も鉄道橋としてレールバスが往来しております。

東海道本線 旧揖斐川橋梁からお届けしました♪

この橋は、地元に住んでるわたしたちには
生活に役立っている橋のひとつ。

車で通行できたときはゆずりあいの心がないと
渡ることのできない橋でした。
重要文化財となったこれからも
より大切に、より親しみをもってこの橋を渡りたいって思います。


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