■□ 第5回目 □■

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2001年11月1日〜3日


旅の始り
京都が好きな友人と「奈良に一緒に行きたいね。」と話していたが、
やっと?実現する事になり、正倉院がある頃にと計画を立てる。
友人は飛行機で大阪経由・奈良へ。私は夜行高速バスで奈良入りです。
1日目
朝6時27分近鉄奈良駅前に到着。
興福寺・五重塔へ行き「また来たよ〜」と挨拶。
三条通りを抜けてスカイラークで朝食。
南円堂 奈良公園



静かな境内
JR奈良駅前のバス停から、大安寺へバスで向かう。
バスを降りて暫く歩くと畑?
一面にコスモスが咲いていました。
朝露に濡れて光って綺麗でした。。
ご近所の方々なのか、檀家の方なのか、お寺の外回りのお掃除をしていました。バス停から此処までの道も綺麗だったような・・・。拝観時間までは間があったが、お寺の方が「どうぞ」と案内してくれました。本堂、宝物館で仏像と対面する。早朝の澄んだ空気の中、仏像を前にしていると背筋がシャンとしてくる気がするから不思議。
どちらの仏さまも味があって、拝見していると心が和みホッとします。

バスで近鉄奈良駅までもどり、西大寺へ。
東の東大寺、西の西大寺と呼ばれたいた時期もあったとか。
廃仏毀釈等で、多くの貴重なお寺が規模を縮小されたり、焼かれたりしたと聞いた事があるが、ここもそうなのかなぁ。今日は、秘仏・愛染明王を拝観したくて訪れました。東門を入るとすぐ右に四天王が安置されている四天堂、石畳を少し歩いてゆくと本堂、そして正面に愛染堂。
愛染明王は、朱の色彩が残っており綺麗でしたが、お顔はちょっと怖かった。
本堂の文殊菩薩の脇侍、善財童子が可愛い。
金堂 ハトの井戸端会議?

次は法華寺。駅前交番で、法華寺までのアクセスを尋ねたら、
「歩いても10分くらいかなぁ」と・・・。歩くこと数十分・・・。
それらしきお寺は中々見えてこない・・・。本当に10分で着くの?徒歩で?
バスにも抜かれ「疲れたよー」と、一人言をいって歩き続けていたら、やっと案内板が。
やれやれやっと到着です。普段バイクで移動するからなぁ〜。レンタバイクを欲しい!
法華寺はお庭の公開期間だったので、先にお庭を拝見しながら、友人の事を思い浮かべながら、今どの辺りに居るのかぁ〜と考えていたら、本人から電話。ビックリ!以心伝心?近鉄奈良駅前到着とのこと。バス停へ行くと運良くバスが来た。
会津八一歌碑
「ふぢはらの おほききさきを うつしみに あひみるごとく あかきくちびる」
水の輪が綺麗 名勝庭園

友人と合流し「平宗」で、柿の葉寿司の昼食。思い出話もそこそこに、
奈良博へ正倉院展を見に行く。時間が3時過ぎだったせいか、人も少なくて
ゆっくり拝見することができ、ラッキーだった。
沢山の展示品の中で特に印象に残ったのが「バチル尺」保存状態が良いのか、
色彩が残っていてとても綺麗だった。
毎年多くの人が遠方より足を運んでくる気持ちが分かるような気がします。
正倉院展は、50数回目。
正倉院には、どのくらいの宝物が収蔵してあるんだろう・・・。

興福寺・北円堂の特別公開を拝観。本尊の弥勒菩薩は運慶作だとか。
不勉強なので何が違うのか分からないが・・・。弥勒菩薩如来像は一際目を引く美しい仏像でしたし周りを囲む四天王立像も良かったなぁ。ただ、お坊さんの仏像はちょっと怖かったのであまり見ないようにしてました。
円堂の風鎮 三重塔

暮れ残る境内を後にして、東向商店街までお喋りしながら歩いて行く。お土産を買い、ホテルへ戻る。靴を脱いで寛ぎ、一息ついて商店街へ。
夕食は、アルテ館の「恵方」。家族で経営されているらしく、おばあさんとお孫さんらしき人が接客してました。食事も美味しかったし、雰囲気も良かった。
このお店は事前にサイトで教えて貰ったので、安心して入れました。感謝!
ホテルへ戻り、楽しいひとときを過ごして就寝。


2日目
近鉄桜井駅からバスで談山神社へ。
秋色に染まり始めた境内は、どこか物悲しくもあり・・・。
私は二度目の訪問。前回は桜の時期でした、紅葉の時期も訪ねたいと思っていたので嬉しい。帰りのバスの時間を確認して神社へ。
前回同様本殿の燈籠越しに、今度は紅葉を撮ってみた。カメラを構え、
友人の名を呼んで、振り向きざまにパシャッ!と、ごめんね。
桜の時は、おじさんが入ってきたなぁ〜。
紅葉まであと少し 紅葉と灯籠

駅までもどり、再びバスに揺られて安部文殊院へ。
想像していたより、大きな文殊さん。ここも脇侍の善財童子が可愛い!
外に出て池の周りを散策していると、ベンチで老夫婦が楽しそうに柿をむきながら
お喋りしていた。微笑ましい光景に、暖かい気持ちになる。
でも何処から来たんだろう果物ナイフもって??
帰りはバスの時間まで、間隔が長いので駅まで歩く事にした。
交通量が多いのに、歩道が狭くてちょっと怖かった。
本堂 浮御堂



近鉄長谷駅下車。友人と地図を片手に長谷寺まで歩く。
参道では「出雲人形」の看板が・・・。「奈良で出雲?どんな由来があるのかなぁ」と話つつ山門へ。まずは、お昼ごはん。山門前のお店で昼食をとり、一段落。
「399段も階段があるからねー」と説明しながら上って行く。
友人は坂道・階段は日常の事なので、息もきらずお喋りしながら歩く。
私?私はハァー、と言いながらです。(苦笑)

十一面観音さんを拝見し、舞台から境内を見ると紅葉にはちょっと早かったようで
色づいてる木はほんの少し。創建時の風景はどんな感じだったのだろうか・・・と
思いながら舞台からの景色を見てました。
桜も良かったけれど紅葉も綺麗なんだろうと思う。
雪の時期は?寒いから止めておこう・・・。
登廊 舞台から

薬師寺に到着したが、拝観時間終了!
ダメだろうと思いながら「あの〜」と声を掛けると中に入れてくれました。
サーーと拝見して、お礼を行って帰りました。
この日の夕食は二人で迷った挙句、ハンバーガ。


3日目
今日は生憎の雨模様。再び薬師寺へ。
玄奘三蔵院の平山郁夫氏の壁画を拝見する。藍い月光の中に、
ひっそりと法師の影が描かれているところが印象的でした。
完成前に高田氏が逝かれた事が残念だとおしゃっていました。
堂内は私達だけだったのでお寺の方が色々説明してくれました。
玄奘三蔵院 紋様




一条戻橋
近鉄西大寺駅まで戻り、京都へ
時の人、安部晴明の
晴明神社へ。
一条戻橋は映画を見ていたので、そこから晴明が出てきそうな感じがした。
横断歩道を渡り、少し歩くと晴明神社。
映画の効果なのか、以前からそうなのか、
狭い境内は人で溢れ返ってました。
小雨だったので傘をさしていたので、よけい狭く感じたのかもしれません魔よけを買って、お参りして退散。

祇園へ行って八坂の塔の中へ上ってみた。
塔に上がりますか?と聞かれ、思わず「ハイ」と返事しました。
今まで上れると思っていなかったので、ちょっとビックリ。塔内は暗かったが、
秋時雨の京都小路、雰囲気が良くて暫く眺めていました。
塔の中 塔から小雨の街並みを

創作市場のお店があると聞き探したが見つからず。
お腹も空いてきたので、坂の途中にあるお豆腐屋さんで、湯豆腐をたべた。
身体が温まって、生き返った?(苦笑)窓越しに空を見ると、さっきよりも雨足がひどくなってきている。
安井金毘羅宮でお参りし、建仁寺へ行くと方丈の公開をしていました。
風神・雷神の屏風やお庭を拝見することが出来た。
お庭の白洲も雨に濡れてシットリとした感じです。音は全て雨の中に消えて、雨音だけが聞こえる中、静寂な時間が少しづつ過ぎてゆく。
方丈の庭

友人が何回かチャレンジした「都聖利」で、抹茶パフェを食べることに。
並んでいたけれど店員さんの話では、待ち時間は20分くらいと言うので、待つことにしました。念願の?抹茶パフェは美味しかったが、外に沢山の方々が待っているかと思うと、ユックリ味わって食べるのも悪い気がして、急いで食べて出ました。
取り合えず食べたよ。という事で満足!新京極通りの「左馬」で、油取り紙を買って祇園のバス停へ。
多くの人がバス待ちをしていたが、何とかバスに乗れて駅へ向う。しかし、渋滞にハマり動かない。空港までの、高速バスに間に合うか否か?微妙な時間になってきた。
駅に着いたら友人は、ダッシュでバス乗場へ。
新幹線に乗っている時、搭乗時間に間にあったというメールが、届きホッとした。
楽しい旅だった。また行こうね。


              ■拝観券

大安寺 西大寺 安倍文殊院 長谷寺


法華寺 談山神社 薬師寺 建仁寺



■□今回訪れた社寺、他
社寺 奈良 大安寺、西大寺、法華寺、興福寺、談山神社、安部文殊院、長谷寺、薬師寺
京都 晴明神社、八坂の塔、安井金毘羅宮、建仁寺
その他 奈良国立博物館、左馬

奈良さんさくへ戻る