■□ 第2回目 □■

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2000年9月15日〜17日


旅の始り
室生寺の塔から、秘仏が5体発見され、特別公開中というニュースを見た。
次回公開はいつか分からないので「よし!行こう」と旅の計画を始める。
休みの予定が立たず、バスを申し込んだ時はすでに満席で焦る。
ガイドブックに「寝台列車」の文字を発見!問合せると空席僅か・・・。
翌日チケットを購入しました。
1日目
23時23分横浜駅発、翌朝5時10分京都駅着。
寝台列車に初めて乗ったのでワクワクして中々寝付かれず少しカーテンを開けて
外を見ていました。そのうちレールの心地良い響きに誘われていつしか眠りに。
近鉄線に乗換えて奈良へ。
西大寺駅、大和八木で乗換え。アナウンスで「やぎ〜、やぎ〜」と。
大和八木と八木と2つあるんだぁーと思って柱に書いてある駅名を見ると
「大和八木」。省略してアナウンスしていたんだ。慌てて飛び降りました。
階段を上って乗換え電車に。室生口大野駅へ向う。
車内でガイドブックのコピーを見ていたら、車掌さんが色々親切に、
「今からすぐはバスがないから大野寺をみたら」と教えてくれました。
駅を出ると臨時バスがもうすぐ発車するところだったので、急いで乗車。
折角教えてもらったのに大野寺には寄れませんでした。

室生寺に掛かる赤い太鼓橋を渡り、鎧坂を上ってまずは五重塔へ。
台風のもたらした被害のニュースを見た時は、修復出来るのかな?と
思っていたけれど、目の前に立派な塔があり、建築技術の素晴らしさや
精巧さにに感動しました。
周りの杉木立はまだ倒れたままのものもありました。
そのまま奥の院まで上り、景色を眺めながら贅沢な朝食(おにぎりです)。
杉木立の合間から見える風景を眺めながらノンビリと時間を過して
苔むした石段を下って行く。金堂には2〜3人の方がいました。
熱心に秘仏さん達を拝見してたので、私も邪魔しないように拝見。
お顔は優しく、可愛いらしい仏達。来て良かったなぁ・・・。
金堂 修復された塔

橿原神宮駅前で、無謀にもレンタサイクルを借りて甘樫丘へ。
軽快にペダルをこいで・・・。あはっ!無理だわ〜やっとの思いでペダルをこいで
甘樫丘へ到着。ここですでに自転車が荷物になってきている・・・。
そーなんです、長崎出身の私は幼少の頃から自転車に乗る機会も無く過して
きたので、殆ど乗れないのです。もしかしたら・・が甘かった。ハァ〜。
丘からは、大和三山が一望できるらしいが、見分けが付かなかった。
ガイドブックは駅のコインロッカーの荷物の中・・・。
水落遺跡を見て飛鳥寺へ。本尊のお顔にキズがあり、痛ましい感じの仏像でした。
堂内にある程度の人が集まってくると説明が始まり、皆さん熱心に聴いてました。
写真も撮って良いと言われビックリしたけれど、1枚撮らせて頂きました。
その後、堂内を拝見して外へ。
傷だらけの飛鳥大仏 鐘楼

自転車で暫く走って行くと、なにやら人だかりが・・・。
野次馬根性でどれどれと近づいてみると「亀形石造物」の公開をしてました。
「いにしえ人は凄い!」と近くの叔母さん達が話していた。確かに!!
酒船石を見る為に竹薮の中へ入ったが、誰も居ないので怖くてそそくさと帰ってきた。



石舞台
石舞台古墳まで自転車を押しながら歩く
(観光バスラッシュで怖くて乗れない)
写真で見るよりも大きい石。
曽我馬子の墓という説もあるらしいが・・・。
本当のところはなぞ?。
石の下に行くとより大きさが分かる。
石棺があったとすれば、それは何処に消えたのだろう?

聖徳太子縁の橘寺へ。
境内には、雛祭りで飾る「右近の橘」の木や、太子の愛馬「黒駒」の像もあった。
聖徳太子像も拝見し、お寺を後にする。
亀石は「えっ?!こんな場所に?」という場所にあった。
民家の庭先?で愛嬌のある顔をしてました。途中、鬼の雪隠を見て飛鳥駅へ。
レンタサイクルを返却。なぜかホッとする(苦笑)
(うまく乗りこなせないので、殆ど押して歩いていた。足がパンパン)


2日目
元興寺極楽坊で飛鳥瓦の説明を、お寺の方が団体客にしていました。
「瓦の色が違うが・・・」小耳はさみ屋根をみてみると成る程、
色が変わっているものがありました。飛鳥瓦を確認して、
境内をゆっくり一周して、なら町へ。
飛鳥瓦 秋はそこまで。

奈良町資料館の前に、無数の赤い物が下がっています。庚申猿と言うらしい。
お土産用に中で販売されていたが、迷った末私は墨を購入した。今西家書院でお庭を拝見しながらお抹茶を頂だき、お隣の今西酒造ではお酒を2本購入。
庚申ざるの団体様〜

新薬師寺へ向かう(お酒は後で買えば良かったと後悔した。おもい・・)
本尊よりも十二神将に目がいき、ぐる〜と一周。自分の干支と反対の仏像へ。
守り干支は自分と反対にあると聞いていたので。
色彩や模様が残っていて綺麗だった。

志賀直哉宅を拝見し、ささやきの小路を歩くが誰も歩いていない。
お天気も悪く薄暗いので、急ぎ足で通り抜けようとした時、新薬師寺で本尊を
拝見していなかった事を、思い出した。ショック!!

春日大社、東大寺を通り戒壇院に来たが、拝観時間が過ぎており残念。三条通りの「ぜいたく豆本舗」で
豆を買い、「平宗」の柿の葉寿司を買ってホテルへ。
テレビを見ながら夕食。ローカルなCMが楽しい。
夜中に目をさますと雨音が。
えーー、お願い!明日はせめて曇りにしてね。
春日大社


3日目
夜中に降っていた雨も朝には時雨に変わり、澄んだ空気が気持ち良い。
西大寺からバスで秋篠寺へ。
雨にしっとりと濡れた苔の参道を通り本堂の中へ。
そこは不思議な空間があり、誰もが静かで、目を閉じて、座っていました。本尊を拝見していると目の端に移る仏像に引かれ、入口で頂いた冊子を見ると、伎芸天立像と書かれていました。憂いを含んだ表情、そして優しく見つめる眼差し。ひとめで大好きになりました。
小雨降る秋篠寺
会津八一歌碑
「あきしののみてらを いでて かへりみる いこまがたけに ひはおちむとす」

前々から気になっていた依水園のお庭。
入口でお抹茶券を買って散策した後、
南大門や若草山を借景にお抹茶を頂く。
雨上がりの風景は、大気中のチリ取除いて
緑はより緑に見せてくれるので好きです。
暫くの間ホケ〜としていたら、電車の時間になり
慌ててJR奈良駅へ。
南大門の屋根

宇治駅で降りて平等院まで歩く。
生憎、池を工事中で景観がちょっと悪かったけれど、
池越しに見る平等院は、10円玉に描かれているものと同じでした。確認の為10円玉を出して・・
横の熟年ご夫婦も同じ事をしていました。
工事中です。

宇治川を渡り源氏物語ミュージアムへ行くが、場所が分からず断念。
帰り道の参道で宇治の抹茶を購入。京都駅へ向かう。
お土産を買って新幹線に乗り、21時過ぎに自宅着



     ■拝観券

室生寺 飛鳥寺 橘寺 依水園


石舞台 元興寺 新薬師寺 秋篠寺 平等院



■□今回訪れた社寺、他
社寺 奈良 室生寺、飛鳥寺、橘寺、元興寺極楽坊、新薬師寺、秋篠寺
京都 平等院
その他 甘樫丘、石舞台古墳、亀石、依水園、志賀直哉宅、今西家書院

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