■□ 第13回目 □■

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2005年3月20日〜22日


旅の始り
展覧会のうれしいご招待・・今回は主に京都巡りをする事にして計画開始。
高速バスのチケット購入時に、降車地は?と聞かれ
つい「近鉄奈良駅まで」と・・2〜3日後にチケットを見て気付き、
奈良の散策も楽しむ事にした。

1日目
近鉄奈良に定刻より早く到着。何処かの料金所で出入り口を間違ってバックしていたので
遅くなるだろうと思っていたのに。(早朝とはいえ料金所前でバックって怖いよー)
コインロッカーに荷物を預けてまずは
興福寺へ。
朝日が塔に当って輝く様子を撮るって人がいましたが、生憎の曇り空。
私も諦めて猿沢池から三条通りへ。某番組で取り上げられていたシャッターへの落書き。
カラースプレーペンキで色んな落書きがありました。地元の良さを見直して止めて欲しいものです。
東向商店街に6時から開店しているマックを発見!早速朝マックで腹ごしらえ。
朝の興福寺境内 朝の興福寺境内

電車に乗って郡山へ。右?左?と迷っていると学生がゾロゾロと歩いている方向が。
確か城跡には高校があったような、と思い付いて行く。
暫く歩いていると竜宮城みたいな赤い門が見えてきた。中は中国式庭園みたい・・
その隣に
春岳寺。境内自由なので入っていくと、本堂横に枝垂れ梅が咲いていた
残り僅かな花の時期を楽しんでいるようにも見える。朱印を書いて頂くにも早朝の事ゆえ諦めて出てきました。

郡山城跡も静かでした(只今の時間7時半過ぎ 笑)時折、犬の散歩中の人すれ違うだけ・・
桜が咲いていると綺麗なんだろうなーと思いながら歩いていたら何ともレトロな建物が・・。
地域のコミュニティーハウスになっているようです。勿体無いような羨ましいような・・贅沢!!
お城を出て踏み切りを渡り、訪れてみたいと思っていたお寺へと歩を進めて行く。
静かな町中を歩いて行くと、ここにもレトロな建物発見!小児科の看板が掛かっていた。

城跡にあるコミュニティーハウス 小児科の建物

薬園寺薬園神社、薄い板塀で区切られいる。お寺よりも、神社の方は敷地は3倍くらい広そう
噂の仏さまに会いたいと思ってお寺の前へいくと、門扉が閉ざされていた。
呼び鈴を押しても応答なし。。そんなーーー。門にそっと触れてみると簡単に開いたので、
「ちょっと失礼しまーす・・」と声をかけて狭い境内に入ってみました。
強度の地震がくれば倒れるのじゃないか、と思うくらい傾いていました。
住職さんが手を入れているらしいと聞いていたのですが、まだまだ修理が必要な感じでした。
暫く境内を拝見していましたが、ご住職が帰ってくる気配もないので諦めて駅へ戻ることにしました(残念!)

薬園神社 薬園寺

郡山駅前バスロータリーに「法隆寺行き」のバスが停まっていたので、思わず乗りそうに(笑)
奈良駅まで戻り、入ってみたいなぁ〜と思っていた「飛鳥園」でティータイム。
(開店5分前だったのに、「どうぞ!」と中に入れてくれました

その後、奈良博のミュージアムショップへ。可愛い仏像の絵のペンと定規があると教えて貰っていたので、お土産に購入!

近鉄特急で京都へ。荷物をホテルに預けて五条通りへ出てタクシーを・・・
お彼岸の時期でタクシーも中々掴まらなかったがようやく。「清閑寺へ」と告げると、
運転手さんは「清閑寺でっか?!、どこやろ?」と言われ地図を見せて「この辺りなんですけど・・」
「ほなら西大谷廟の近くやねー、あっこら辺にお寺さんあったろうか?」ちょっと不安になった。
それでも親切に案内板を見つけてくれました。
清閑寺と案内板(手作りの)はあるが入口が分からない・・人が歩いていたのでなんとなく付いて行くと
清水寺の入口に来てしまった。

清水の舞台 三重塔


音羽の滝は満員御礼。。ヒャー人だらけ・・。
暫く歩いていくとギャラリーが見えてきました。ソーっとドアを開け中へ。淡い綺麗な色彩の絵、
仏画があり、真っ赤な?仏像もありました。どれも力作揃い。2階もあるらしく上へ。
ご招待を頂いた方らしき人を見かけましたが、説明で忙しそうで他の仏画を拝見。
ご本人のお名前の仏画を見つけて暫く見とれてました。
装飾品など細かいところまで丁寧に描かれていましたし、表情はなんとも言えず見とれてました
はっと気付きご本人を探したのですが見当たらない。「どうしよう・・」とちょっと焦りましたが、
階下へ行くと先程の方が。。もしやと声を掛けてみると、あたり!でした。
絵の説明等して頂き、薬園寺の事等をお話して会場を後にしました。

さて、もう一度清閑寺へトライです。大谷廟という、とてつもなく大きなお墓道を上って清水寺を抜けて
再びタクシーを降りたところへ。よーく見ると山道のところに石碑が立ってました
山道歩いて行くと六条天皇の御陵へ。その前を横切ったところが清閑寺でした。
お彼岸だからなのでしょうか、ご住職はお留守でした。お堂前に「おこころざしを」と書いてある箱があったので、
通常の拝観料に見合う金額を入れさせて頂き、境内を散策。京都市内が一望できて静かで、
ノンビリと過すにはもってこいのお寺さんでした。

境内 要の石



六波羅蜜寺
ホテルへ帰る道すがらに「六波羅蜜寺→」の案内板を見つけて立寄る事にしました。
空也上人の口から法師が六人ほど出ている像を一目拝見したいと思っていたのでラッキーでした。
京都観光協会の催しでガイドさんも居て、一つ一つの像について説明していました。
この地はかつて栄華を極めた北条氏の六波羅探題と関係があるのでは思っていたので、
ちょっと感傷に浸りました。ホテルへ戻り一休み。
今日は、良く歩いたなぁ〜。

友人が予約してくれたお店、「長竹」へ。
満席でしたが友人の名前を告げると席を詰めて空けてくれました。
ご主人と友人との話に盛り上がり楽しい食事でした。
たまたま居合わせた隣席の方も友人の知合いとか。。弘法市の攻略法とか教えてくれました。
楽しい方達ばかりで、時間過ぎるのも忘れて楽しい一時を過しました。
ご主人が入れてくれたお茶。。とても美味しかった。勿論お料理も!


2日目
早朝の弘法市は鼻炎で寝付かれず、明方の就寝だったので断念しました。
地下鉄で北大路まで行き、金閣寺方面行きのバスへ。
金閣寺の開門まで10分余り・・
門が開き中で入ってちょっと歩くと・・デーンと金色に輝くお堂が目の前に。
気位の高い姫さまって感じです。世が世ならば・・・なんて言っているような。
道順に沿って歩いて行くと、もう出口の所へ。
お抹茶を頂き、あまりに呆気ない境内への思いをここで振り返りながら・・。

金閣寺 金閣寺鳳凰 不動堂

立命館大学の建物を回るように歩いて行くと等持院
間口は小さいけれど、びっくりする位の大きなお庭が奥には隠れていた。
お庭に降りれるようにサンダルも用意されていた。嬉しい心遣い。庭に降りて散策してみる。
結構奥までお庭は続き、テーマがある作りになっているそうです。
観光客も少なかったのでユックリと見る事が出来て良かった。

等持院。有名な達磨の絵 等持院

立命館大学沿いにまた歩いて行くと、龍安寺の前に出ました。
こちらも京都観光協会の活動の一環で、お堂では天井の龍に付いて説明がありました。
仏像の近くから見る龍の眼光は厳しく光っているように見えて、離れて反対側に来ると、とても優しくて笑って
いるように見えました。不思議ですね。目の錯覚を利用した手法なのでしょうか・・。
お庭は梅の時期も過ぎていたようで花はあまり付けてませんでしたが、時折風に乗って甘い匂いが漂ってました。
お庭は勿論良かったのですが、土壁の方が時代を生き延びて来ているようで好きでした。

龍安寺。遠近法の庭 龍安寺の土壁

きぬかけの路を歩いて仁和寺へ。
こちらは大室桜が有名なお寺さんですが、桜には随分早いので境内が閑散としてました。
そしてここも京都観光協会の活動の一環で観音堂と本堂の特別開扉中でした。勿論ガイド付きです。
本来は60年に一度しか開扉しないとか(本当?)
4年前にも開扉があったとかって・・(苦笑)
いつも公開してないだけあって、壁画も仏像の色彩もほぼ残ってい綺麗でした。
山門を抜けて暫くあるくと京福電鉄の駅。

白書院の庭 お急ぎですか?? 五重塔

四条大宮からバスに乗換えて東寺へ。
バスの中から笹屋伊織を発見。帰りに噂のどら焼きを買わなきゃー♪
東寺は弘法市で人、人、人ともの凄い人だかり・・
露店の数も半端じゃないし、何処に何があるのかさっぱり・・
取り合えず腹ごしらえに、金つばを1個買って食べながら歩く。
着物(古布)を探してウロウロと、、店が固まっている所をやっと見つけた。
良いなーと思った品は、手も足も出ないくらい高い!無理だぁ〜・・
閉める用意をしている店も出はじめ、ちょっと焦る・・・
一軒の店で見つけた着物・・いくら?と聞くとオマケするっていうので買うことにしました。
保存状態もまあまあで色も綺麗。満足して終り。
東寺を拝観しようかと思ったけれど、喧騒の中ではユッタリとした気持ちになれない。
明日、来る事にしよう。今日も沢山歩いたので少々疲れ気味
帰りのバスを乗り間違ったようで、東福寺の方へ走っている。
慌てておりて地下鉄で京都駅まで戻り、ご当地物のお土産を買ってホテルへ戻った。

東山一体で開催中の花灯路を見に出かける事にしました。
陽も落ちた頃に八坂神社前に付いた。
何度か祇園辺りには来ているけれど八坂神社は初めて。
幻想的で怪しい光の境内、沢山の人。
ホテルを出る時、三脚を忘れたので夜景が上手く撮れるか心配。(わざわざ持って来たのに・・)
紐を固定してソコソコの画像が撮れたけれど、ここぞという場所では無理があり撮っては消去。

八坂の塔と京都タワーが綺麗みえるスポットを見つけたが、そシャッターが下りるのが遅いからブレブレ。
親切な方が三脚を貸してくれたので、塔だけはなんとか撮れた。良かったぁー
人に波に付いて、歩いた事もない道を歩いて行くと、「ねねの道」と案内板が出ていた。
二年坂、三年坂を通り清水寺の前へ出た。夜間拝観でたいそうな賑わいです。

八坂神社 八坂の塔へ向う坂道

三年坂を下り八坂の塔へ行く。三脚を持った人達が沢山いて思い思いに写真を撮っていました。
和物雑貨のお店で頼まれていたオレンジ色の着物ハギレを見つけた。
見つかって良かったぁー、弘法市でもオレンジって無かったから。しかも安かったし♪
足も疲れたので祇園から四条烏丸までバスで行き、地下鉄に乗ってホテルへ。
2日で一年分位歩いたように思う(大げさかしら・・)


3日目
昨日の快速シートとバンテリンを沢山塗ったおかけで足も大丈夫そう。
夜半の喘息が気になるけど・・
荷物をホテルから送ってもらうよう宅配便の手配をしてチェックアウト。

本能寺へ。本能寺への入口が見つからない・・・ビルの谷間を覗いて見ると
そこが境内だった。宝物展を開催しているのでそれも拝見していく。

本能寺
信長の廟朗もある

和雑貨のお店で買いたい物があり、探しながら小雨の中歩く。
シャッターが半分開いていて「いいですか?」と尋ねると足元を片付けてくれた。
目的の品を買い、蹴上まで歩く。近いと思っていたら案外距離があってキツかったなぁ

何有荘へ到着。
受付で荷物を預かって頂き、雨にけぶる庭内へ。
先客が4〜5人だけでとても静か・・
小高い丘も庭園の一つで上ってみると遠く南禅寺の山門が見える。
この広大な敷地が個人の所有とは・・絶句!
庭内のアチコチに小さな滝が流れていて、水量が豊富のようです。
雨が大粒になったので、少し雨やどり・・。雨だれも一つの音楽になっているような感じです。

南禅寺の山門の望む 落ち着いた庭

蹴上の駅は、東京駅から乗る京葉線みたいに地下深くエレベーターが吸い込まれていく・・
途中で下車して先斗町へ行く。
途中で本物の舞妓さんと遭遇。とても足の早い舞妓さんで追い抜けなかったので、
後姿を失礼してパチリと。
観光客に何か話し掛けられていましたが、最後に「おおきにぃー」って言葉が印象的でした。

巽神社!ここはサスペンスドラマで良く出てくる場所だったので、兼ねてから行ってみたいと・・
橋と神社を写真に撮って満足。

先斗町で・・ 巽橋 巽神社

昨日拝観できなかった東寺へ。昨日の喧騒が嘘のように静まり返って境内でした。
東寺・宝物殿・観智院と共通券を購入して中へ。
まずは観智院から拝観。門を入ると枝垂れ梅が雨に打たれて淋しく咲いてました。
中のお庭もとても素敵でした。襖絵も。ゆっくり拝見しながら外へ。

観智院 観智院

五重塔、金堂と拝見していると、喘息らしき咳が・・マズイ!!
薬を探すが今朝送った荷物の中に入れたようだ。どうしよう。だんだん咳がひどくなっていく・・
約束の時間もあるのに。。取り合えず遅れる旨を連絡、メールが精一杯・・
なす手もなく時間が過ぎて行く。焦ると余計咳がでるようだ


1時間強過ぎた時、家族連れの方が来て「喘息ですか?」と・・
頷くと「テオドールでよければ・・」と聞かれたので、
服用している薬と同じなので迷わず「有難うございます」と頂きました。
水も買ってきて下さって本当にありがたかったです。
暫くしたら落ち着いたので、慌てて山門まで行きタクシーで京都駅へ。

東寺。金堂 東寺の桜


運転手さんから「駅の何処?」と聞かれて「アトムの所に」と告げる。
どうしようと思うが、焦っても時間は戻らないし・・

駅に着いて運転手さんが「アトムは階段上ったらすぐだから」の言葉にダッシュ!
メールを入れて待っていると、電話が入り、どうやら此処では無いらしい。
中央口って何処だろうと思いながら探して歩いていたら待ち合わせしている方と会った。
写真で送ったくれたアトムがそこにあった。写真をプリントアウトして持って行かなかったから
失敗したなぁー、そんなに幾つもアトムがあるとは、、駅を出る時、上を見ないしなー(反省)
新幹線の時間まで少しの間、お話して、互いが持ってきたお土産を交換して、お別れした。

新幹線に乗車。車窓はずっと雨模様です。
定刻通り新横浜到着。地下鉄に乗換え、最寄駅まで。
最寄駅のデパ地下でお弁当を買って帰宅。あっというまの2泊3日でした。


                 ■拝観券

金閣寺 東寺 何有荘
六波羅蜜寺 等持院 本能寺
龍安寺 龍安寺・仏展、西の庭 仁和寺 仁和寺・金堂、観音堂


■□今回訪れた社寺
奈良 春岳寺、薬園寺、薬園神社
京都 清閑寺、六波羅蜜寺、金閣寺、等持院、龍安寺、仁和寺、東寺、本能寺、何有荘

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