◎○ 扇ヶ谷

彼岸花の便りを聞いて・・・

北鎌倉から亀ヶ谷切り通しを通ってゆくと、だんだん急坂になってきます。
亀も転ぶ坂道という由来があるらしく、雨の日は人も転びそう・・・。
坂の横には、誰が置いたのか、椅子が置いてあります。
「おつかれさま。一休みしてね」という優しい気持ちが伝わってくるような気がします。
私の故郷も階段と坂の街なので、阪の途中に誰かが置いた休憩用の椅子があります。
同じような事がここにも・・・と。ちょっと嬉しい気持ちになりました。
坂道を下ってゆくと源頼朝の姫、大姫ゆかりの地蔵菩薩を祀っている岩船地蔵堂があります。
右に行くと
海蔵寺
赤い番傘のところに拝観料を入れて自己申告で境内に入ります。
ズルする人っていなのかしらと他所事ながら心配。
薬師三尊像は浄智寺から移されたと伝えられています。
本堂裏には池を中心とした素敵な庭園があるようですが、残念ながら非公開。
本堂脇から僅かに垣間見ることができます。花の寺で有名ですが、鎌倉には珍しい苔が
あちらこちらに点在していて綺麗です。

地蔵堂まで戻り暫く歩いて住宅街に入ると浄光明寺
アジサイの頃、不動堂までの参道は紫色で染まってしまうほど・・・。
拝観日が決まっている阿弥陀堂は、源頼朝が中尊寺を模して建立した永福寺から
移築されたと伝えられています。
阿弥陀三尊像は鎌倉時代独特の彩色が施されているそうです。
観光客が訪れる事の少ないお寺です。
観光客が訪れる事が少ないお寺 阿弥陀堂


踏み切りを渡ると
英勝寺。門に葵の御紋が付いている、徳川家縁のお寺。
代々水戸徳川家の姫君が住寺されていたそうです。
往時は今よりもずい分寺領が多かったようですが、今は鎌倉の一角にヒッソリと佇むお寺。
境内のいたるところに咲いている彼岸花は圧巻です。
赤い彼岸花が群生している中で、黄色い彼岸花が数本頑張って咲いています。
黄色というよりもオフホワイトのような色かなぁ。
いつもは静かな境内も、この時期はカメラマンで賑わっています。
黄色い彼岸花 赤い彼岸花


すこし歩くと
寿福寺。鎌倉五山の第三位です。
朱塗りの少し残る山門を抜けて、夏でもヒンヤリする木立の参道を歩いて行くと中門に。
仏殿は普段は非公開の為、拝見できませんが参道だけでも十分味わいのあるお寺です。
朱印をお願いする時は、脇の柵から中に入いって行くと窓があり、呼び鈴を押します。
帰り道には、チラッと境内を垣間見る事ができます。
仏殿の境内は5月の連休に数日、を公開しています。仏殿自体は硝子窓越しに
中を見ることが出来ます。
非公開の本堂
5月連休の数日のみ公開
外門 石畳の参道




◎ほたるの小路 喫茶店 テーブル席2つ、カウンターとコジンマリした店内。
手作りのケーキが美味しい

鎌倉さんさく