|   君の居る風景   目を開く前から視線を感じる。それは穏やかで柔らかい色をした瞳に違いない。
 闇の中ではあれほど情熱的に燃えていた瞳が、
 今は静かにわたしを見守ることに徹している。
 それは幸福で胸苦しくなる一瞬だ。開いた目が最初に見るもの、それが彼の笑みであることは。
 彼はそれを知っているのだろうか?
 だからそうしてわたしをを見詰めているのだろうか。
   幸せだよ───言葉にすればこんなにも陳腐だ。
 愛しているよ ────それでも心のすべてを伝えられるとは思えない。
 だから何も言わない。言うことが出来ない。
 多分、わたしは彼が知るより臆病なのだろう。
   これは祈り。彼と共に過ごす今日という日が、自分に誇れる日となるように。
 そして一日の終わりを再び彼と共に迎えられるように───
 ゆっくりと目を開き、手を伸ばす。温かな体温を確かめる。
 言葉を持たずに微笑み合う。
 それだけで満たされるわたしの朝───
   
   
 
      Rico様からいただいたお宝!!! でへへへ。このイラストをいただいた瞬間の
 奥江の顔を想像してみてください。
 いただいた経緯はあまりに棚ボタ過ぎるので省略(笑)
 それにしても……リクは「ベッドで慈愛を込めた眼差しで赤を見詰める青」
 だけだったのに、見事にやって下さいました!!
 「裸ですね〜〜〜」と突っ込んところ、
 「ベッドと聞いて裸を連想しない同志はいないんじゃ」
 との切り返しが(笑)誠にその通りです、Rico様。
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