=================================== 建築講義  動物病院のつくりかた                                              2011.11.25 =================================== 第94回  歩道の切り下げを安直に考えていなかったか    動物病院に好立地な土地が見つかりました。車通り、人通りの多い道沿いで す。歩道を横切ってクライアントの車が出入りすることになりますが、車道と の段差があり、切り下げられていません。または不都合な位置にしか切り下げ がありません。植栽もあり、とても邪魔です。・・・というようなときに、施 主の都合のいいように切り下げ工事ができ、出入口を作れるとは思っていませ んでしたか。申請の類はしなくちゃいけないかもしれないが、自治体が手配し てくれるんだろう、工事費用も持ってくれるんだろうくらいに、もしかして考 えていませんでしたか。  自分が当事者になるまで知識を得ることの少ない、この歩道の切り下げにつ いて講義していきます。動物病院を建築する際には、駐車スペースのプランニ ングをしますが、どんなふうに車を並べるかだけでなく、それぞれの車がどん な動きをするかをシミュレーションして計画するのは当然、ですね。停めかた、 出入り、接触が起こらない配慮を施すことは、動物病院、お店の基本ですから。 歩道の切り下げも、その中の重要なポイントになります。しかし切り下げ工事 には規則の縛りがあり、費用もかかります。いざ新築というときに「えっ!そ んな!」とならないよう概略については頭に入れておきたいところです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ =================================== (お知らせ) 講義全文は登録読者の方だけにお送りしています。 リアルな事例も採り入れながら、 興味深く読んだ、参考になった、知識が広がったと 言っていただけるようなマガジンにしていきたいと思います。 月1回の定期配信は無料です。よろしければご購読のほど。 =================================== 編集後記 大震災や原発事故で景気に以前にも増して停滞感があります。 しかし、そろそろ開業や移転新築をと考えていた先生が 少し世の中の動きを見ようと、延ばしているとしたら それは違うと思います。 こんなときこそ、いろいろな交渉ごとが 優位に進められることも多いものです。 いずれやるのなら、早く病院を開いていた方が いいに決まっています。 こんなときだからこそ、クライアントが何を求めているのか 根幹にあるニーズをつかむこともできるでしょう。 状況を見ながらというのでは 結局いつになっても「好都合」はやってきません。 よし、やろうと思ったときが賭け時、 機を見るというのは、自分の心の機、なのですね。             Copy right 2004.2〜             あにまる工房/株式会社菅野建築事務所