=================================== 建築講義  動物病院のつくりかた                                              2011.09.25 =================================== 第92回  設計の打合せを安直に済ませていないか  前回の事例研究の流れで、病院設計に臨む姿勢についてお話します。  ちょうど、すでにテナント契約をして、すぐにも工事を始めたいという新規 開業の先生からセカンドオピニオンを求められました。よくあるケースといえ るのですが、とにかく予算がないので、専門の設計士を入れずに何とかつくり たいというのですね。そこで医療器械販社の紹介で、動物病院をやったことが あるという内装工事会社に図面を出してもらったそうなのですが。  その図面を見て、「セカンドオピニオンをください、意見を参考にしたい」 とのことでしたが、当然、図面の内容は練り込まれていないですし、その平面 図らしきものだけで、さあ工事だという話になっていることにビックリ仰天で す。そもそもこうした平面図だけの打合せで工事に入ろうとすることが間違っ ています。 =================================== (お知らせ) 講義全文は登録読者の方だけにお送りしています。 リアルな事例も採り入れながら 興味深く読んだ、参考になった、知識が広がったと 言っていただけるようなマガジンにしていきたいと思います。 月1回の定期配信は無料です。よろしければご購読のほど。 ================================= 編集後記 表で夕涼みしている猫というのも風情があっていいのですが。 たしかに室内飼いを徹底した方が 繁殖や病気、事故のリスクを減らせることは間違いないわけで。 というのも、殺処分の実態が広く報じられるようになって (もちろんまだまだ多いのですが) 犬の処分数はここ10年でかなり減ってきているのに対し 猫は減り方が鈍いですね。 犬のように管理された飼い方が一般的になっていない ということでしょう。 猫も減ってくれるといいなあと願うばかりです。              Copy right 2004.2〜              あにまる工房/株式会社菅野建築事務所