エッグアートについて

エッグアートとは・・・

エッグアートはイースターのお祭り【復活祭】の時に卵に絵を描いて贈る習慣が起源と言われています。
これは、もともとヒナが卵から産まれる事をイエスが墓から出て復活する事と結びつけたもの、冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表したものといわれています。
卵は生命のシンボルであり、エッグアートは昔から大変縁起の良い贈り物とされているのです。

インペリアルイースターエッグ

エッグアートといえばその一番よく知られているのが、ロシアのロマノフ王朝時代のインペリアルエッグと言えます。
ロシア皇帝アレクサンドル3世、ニコライ2世が金細工師の『ピーター・カール・ファベルジェ』に依頼して1885年から1917年の間に58個作られました。
そのあまりの美しさに魅了された収集家たちによって、卵は時代の流れに次々持ち主をかえ、現在所在が確認されているのは、44個で約4分の1の14個は行方不明のままです。
本物の宝石をちりばめたその作品はオークションで10億円以上の値がつくものもあるそうです。

エッグシェル

エッグアートにつかわれるのは、その名の通り本物の卵の殻です。
オストリッチ・・・ダチョウの卵で一番大きく、殻も丈夫
エミュー・・・濃い緑色を利用して品格のある作品が出来る
レアー・・・アメリカダチョウの卵オストリッチよりは小さめなので扱い易い
グース・・・ガチョウの卵。エッグアートに一番よく利用されます。
ダブルヨーク・・・ガチョウの双子卵。少し長細い
その他、ウズラやアヒル、お馴染みの鶏卵なども使います。
仕上がりをイメージしながら、卵をカットして色を塗り、装飾を施して、宝石箱・オルゴール・オーナメントやアクセサリーを製作します。

卵のカラという非常に繊細でデリケートな素材を使う為、とても根気と集中力を必要としますが、その分仕上がった時の喜びと、その美しさには毎回深い感動を覚えます。
まだまだ、未熟ですがこのページを見て頂く事で、ほんの少しでもエッグアートの魅力を知っていただけたら、とても嬉しく思います。



カルフォルニアファンシーエッグ公認講師 田口香織