第1図 椅子を改造したミニ車椅子
占有面積=縦×横=60×45センチ(背もたれの突出部を除く)
写真の椅子は総重量6.4キロ
特徴:
座ったまま足だけ動かし、ある意味歩いて、椅子ごと前後左右に移動できる。(実績:90歳の男性に2年間使用してもらって好評価。L字型の長い廊下を、自室からトイレまで立たずに座って移動するのに使ってたらしい。自分も好評価だけど歩けるので実感はない。座椅子としてはキャスター椅子並みに便利に使っている)
注意事項:板の間では動きすぎるので椅子を逃さぬよう乗り降りすること。座面の高さは低めに設定した方が歩き易い 。
工具:
椅子の足を切るノコギリ 長柄の竹切りノコ(柄の端を持って挽けばぶれにくい。刃が細かいので軽く挽ける)
ネジまわし(ドライバー) (キリまたはドリルがあれば便利)
材料:
改造用木製椅子(華奢でないもの)
プラスチック車輪のキャスター 例全高5センチ、車輪直径4センチ4個(直径が小さいと動きにくい)
脚部補強用の板 横幅約10センチ2種
1、横用板は厚さ約1センチで前脚同士・後脚同士が乗る長さ2枚
2、縦用板は厚さ約2センチで左側脚同士・右側脚同士が乗る長さ+約16センチ仮称足乗せ台(椅子の後方へのスッポ抜け防止のため必要)
木工ボンド(木組みが合わさるところに使うとねじ止め効果が高くなる)
L字型補強金具(一辺6センチで、ネジ孔全4個付き)
補強板を強く固定するため、ネジは孔サイズに見合う太目の木ネジ
補強金具に木ネジが付いてなければ鍋底型ネジが16個必要
文房具の目玉クリップ 推奨サイズ横幅6.5センチ1個(座面カバー固定用の古着のフリース長袖シャツを止めるのに利用。両袖部分を軽く結んで緩まないように止めるため)
組み立て:
まず横用の板をとりつけ、接合部にボンドを付けて縦用の板を合わせてからネジ止め
浅く腰かけた時の後方への椅子のスッポ抜けによる転倒を防ぐため足乗せ台の出来るだけ先端にキャスターをつけること
L字型補強金具の取り付けでネジの長さがわずかに長い場合は、座金(ワッシャー=平リング)で調節すると良い。
板材が硬い時はネジよりやや細めのドリルで呼び孔を開けておく
木ネジは、ねじ込み過ぎると効かなくなる
付録:
この車椅子は軽い力で逃げるので、座り方を練習しておくと良い
床から座面上までの高さ(足裏が床に着く高さ)約40センチ
元気な間に作っておくと台車にもなる
座面カバー 長袖フリースを流用 袖を結んで目玉クリップで留める
座ったまま自分の足で前後左右に動ける
キャスターは直径が大きい程軽く動く。ゴミも絡みつきにくい
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