コアーク
「ぐぉ・・・」
アッシ
「・・・ふぅ、やっとこれで終わりですね。」
浩二
「お疲れさま、兄さん」
正男
「やれやれ、もう夜じゃねぇか。帰ったらさっさと寝るか・・・。」
コアーク
「くそ・・・我はこれからどうすれば・・・」
正男
「まだ言ってんのか、地球征服なんて古いことはあきらめるんだな。」
コアーク
「・・・地球征服?馬鹿なことを・・・そんなこと望むはずがない。」
アッシ
「えっ?でもさっき博士が・・・」
コアーク
「あっ・・・いや・・・さっきのはその・・・出まかせで・・・。」
浩二
「・・・じゃあ本当の目的って?」
正男
「宇宙征服とか言うんじゃねぇだろうな?古いぞ。」
コアーク
「違うわ!我はただ・・・宇宙に帰りたかっただけだ。」
一同
「・・・は?」
コアーク
「・・・ある時、我が宇宙をただよい、よそ見をしているうちに目の前の隕石に思い切りぶつかってしまったのだ。
それで気を失って・・・気がついたら・・・」
浩二
「この島に落ちてたってこと?」
コアーク
「・・・そうだ。」
正男
「馬鹿みてぇ。」
コアーク
「失礼な!・・・こ奴らに持って行かせた「隕石のかけら」はそのときの怪我によって出来たものだ。
怪我が治ったら、すぐに帰るつもりだった。だが・・・」
アッシ
「・・・だが?」
コアーク
「・・・帰れなかったのだ。」
浩二
「なんで?」
コアーク
「・・・怪我自体はすぐに治った。こ奴らが我を見に来る前にな。そして帰ろうと思って飛び上がろうとしたらすぐに落ちた。」
浩二
「・・・ああ、地球は無重力じゃないからね・・・」
アッシ
「それで浮きあがれずに困ったと?」
コアーク
「・・・そうだ。」
正男
「馬鹿みてぇ。」
コアーク
「しつこいわ!・・・そこでそ奴らに私の力を使って私が宇宙に帰れるように装置か何かを作らせようと思ったのだ。
地球には『ろけっと』とやらがあるらしいな?そしてついでに動物たちにも働かせれば早いかと思ってな。」
アッシ
「いやまぁ、ありますけど・・・」
ジョッシュ
「・・・俺たちそっちの専門じゃないよ♪」
コアーク
「・・・そうなのか?」
アッシ&ジョッシュ
「・・・(コクリ)」
コアーク
「・・・」
一同
「・・・」
コアーク
「・・・我はどうすればいいのだ?」
一同
「知るかぁぁぁ!」
ドクト
「・・・何とかならないこともないぞ?」
コアーク
「!?ほっ本当か!?」
アッシ
「まさか博士・・・ロケット作れるんですか?」
ドクト
「まさか。だが知り合いにそっちの方面に詳しい者がいる。そいつに頼めばすぐとは言わないがもしかしたら。」
コアーク
「・・・頼む!勝手にきさ・・・お前たちや動物を利用したのは悪かった!我を宇宙に帰してくれ!」
正男
「・・・いいのかアッシ?」
アッシ
「・・・いいんじゃないですか、別に悪意があってしたわけじゃないみたいだし。ねぇ博士?」
ドクト
「・・・まぁ交渉してみる。」
コアーク
「・・・すまない!」
浩二
「えーと・・・これですべて解決?」
正男
「・・・みたいだな・・・んっ?・・・おぉ忘れるところだった、アッシ。」
アッシ
「へっ?」
正男
「そういや解決したらお前におごってもらう約束だったな。」
アッシ
「・・・あ」
正男
「そういうわけだ、頼むぞ。」
アッシ
「・・・浩二さん、また正男さんの頭叩いてくれませんか?」
浩二
「うーん、ぶっちゃけると僕もペコペコなんだけど・・・だめ?」
アッシ
「・・・わかりました、せっかくだし全員で行きましょうか。」
ジョッシュ
「・・・じゃあ俺たちも♪」
ドクト
「・・・交渉が終わったら私も合流しよう。」
正男
「アッシ、肉は高級なもので頼むぞ」
THE END