シート防水(ゴムシート)
ゴムシート→ゴムシート(施工6年後の写真あり)
<工事要点>
現状:2階天井に雨漏り、かなりひどい状態
工事内容:埼玉県さいたま市 2002年5月屋根防水 2008年4月ベランダ防水、外壁塗装、キッチン、トイレリフォーム(08年の塗装工事などは下のボタンから)
- シート防水下の下地コンクリートにも亀裂多し
- 既存シートは屋根下地に対する密着性は良好なので、不良部分はシートを切り取り下地処理
- 今回はゴムシートによる防水とした(旧シートに対し新しいシートは直角に施工)
- 下地は雨漏りにより水分をかなり含んでいる可能性が高いので、脱気塔を設置する
- 2008年4月のベランダ防水は既存シートを全て取り除き、新しくシート防水とした
<ポイント>
全体にシートの破損やシール不良が広がっている場合は、なかなか部分修理で直らない場合も多い。状態を見極め、部分修理可能か全体のリフォームが良いかを考えることが大事
ベランダは手すり廻りからの雨漏りも多いので注意を要する
<予算>
今回は平屋根の全ての既存シート撤去と全体の下地処理、全既存シート残材処理がない為、少し割安な工事となった。
一般的には下地状態、現場の条件により工事内容がかなり変わる場合が多い
ウレタン防水、シート防水、FRP防水は \8,000~\10,000/㎡ 位(税込み)で出来る場合が一般的(一般的な下地処理、プライマ、トップコート含む)
状態によっては\6,000~\8,000/㎡位で出来る場合もある
防水:\9,000×50=\450,000
他に現場に応じた下地処理や他の工事代が発生したり(全く必要ない場合もある)、残材処理費、諸経費(現場管理費、交通費)が必要となる
- 2016年時点では予算の問題もあるが(割高)FRPの緩衝工法が推薦できる
-
外観写真
ハウスメーカーの建物 平屋根:この建物はゴムシートで防水してある
-
現状の防水写真
2階の天井にかなりの雨漏り。継ぎ目などがシールされたり、テープを貼って処理されている
-
シートを切って下地を見る
漏っている場所のシートを剥ぐ。下地のコンクリートに大きなクラックがあった。シート端の金物部分や継ぎ目から入った水は容易に侵入するのが解る
-
補修個所の写真
テープやシールで処理されている。1~2年ごとに点検し、メインテナンスをすれば良いが現実はなかなかそうはいかない(テープなどは長時間経つと接着力が低下する。シールも5年ぐらいで紫外線により劣化する)
-
下地補修中
損傷部分はシートを切り取りクラックを処理する。既存シートは比較的うまく接着している為、シートを剥がさず重ねて施工する。新シートは既存シートに対し直角に施工する(旧シートを剥がさない為、割安)
-
ゴムシート施工中
プライマを塗布後、接着剤を塗りゴムシートを施工。継ぎ目は重ねて接着し、ブチルゴムテープ(ガムテープのような形状)で接着する。丁寧に施工し確実に押さえておかないと剥がれの原因となる
-
完成写真(2002年施工)
(トップコート施工はねずみ色なので写真の色と少し違います) 黒く突き出ているのは脱気塔:水分を逃がす役目がある。適切に設置しないとシートが膨れる恐れがある
-
2008年(6年後の写真)
下記工事を依頼を受け屋根を点検 剥がれもなくうまく収まっていたので安心した。トップコートをもう一度塗り、剥がれそうなヶ所をシールすればまだ充分持つ。排水口廻りは念入りに再シール
-
ベランダ廻りの様子
前回は予算の関係で未施工のベランダ&排水溝廻りの雨漏りを修理する。排水口廻りのシール切れ、シート膨れ、押さえ金物と分離などが見られる(2008年4月工事)
-
排水口廻りの様子
同じく シート膨れ、シート切れ、押さえ金物と分離が見られる
-
施工中
今回はシート浮きも多いので旧シートを全て撤去
プライマ処理後、接着剤を塗布。最終的には手すり足のコンクリート部分もシートやウレタンシールやブチルシールで防水する -
ゴムシート防水完成
シートの継ぎ目はブチルゴムテープ+シールで処理
この後トップコート(紫外線保護塗料))を塗布して完成。ウレタン防水でも良かったのだが、床末端処理の関係でシート防水とした