シート防水(塩ビシート防水) (床:ステンレス→塩ビシート)例:ベランダ床
<工事要点>
現状:ベランダから雨漏り
工事内容 2004年6月 埼玉県川越市
- 床はステンレス。歩くと床がパリパリという感じで、床の同じ所にいつも癖が出来ている
- 解体して解ったが、やはり床のステンレスとステンレスの継ぎ目から一番雨漏りしたようだ
- 床をすべて解体、下地を造り直して塩ビシート防水とする。面積が小さいので接着工法とした
- シートが収まる壁立ち上がり部分も、水切り金物で雨漏りしにくい構造とした
<ポイント>
床はなるべく継ぎ目が出る工法はとりたくない。特に板金の継ぎ目は不確実な可能性が大きい。
現在は軟質FRPで施工することが多い(FRPも動きに追従する製品になっている。金属部との密着が良くないので気をつけて施工する)
<予算>
ベランダは10㎡ぐらいの広さが一般的。工事内容にもよるが
税込み10~20万円ぐらいで収まるのがほとんど
当社の場合:他の工事と一緒の場合は、全体工事での総利益を考えて金額を決定する場合が多いので、塗装などの一部工事として防水をする場合は、比較的割安な金額で施工するようにしている
- ◾施工して5年に一度はシール部分を点検する
- ◾シートは状態により壁際などが引っ張られ「しわ、よれ」などが発生することがある(特に寒暖の差が激しい所)
- シートなので鋭いもの、重いものを乗せたりすると破れたり、傷つきやすいので注意(他のウレタンやゴムシート、FRPも同じ)床置きの物干しは特に注意する(直接置かずゴムなどのスペーサーをかますと良い)
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ベランダ外観
ベランダ外観(壁:モルタル)
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ベランダ床の様子
床はステンレス、写真左端に床ステンレスの継ぎ目がある。歩くと床がパリパリという感じで薄い板金の上を歩く感じ
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床ステンレスの継ぎ目
床ステンレスの継ぎ目:シートなどでも同じですが、なるべく床には継ぎ目をつくらないのが良い
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壁際の様子
壁と床の境:異物同士なので最初は接着していても年数が経つと分離してしまうのがほとんど
ステンレスは壁の中で10cmほど立ち上げてあるので普通は隙間が出来ても漏ることはない -
床を剥がす
壁の立ち上がり部分までカットして旧ステンレス床を剥がす。やはりステンレスの継ぎ目部分の傷みが目立つ(左側)
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サッシの様子
サッシ部分の拡大写真:サッシは施工状態により漏る可能性がある場所なので注意をして工事する
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排水口廻り
排水口廻りの様子。漏った様子はなさそうだ
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下地を造る
壁、床にコンパネを貼り下地を造る
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塩ビシート
塩ビシート:手触りはツルとした感じ
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排水ドレン
新しい排水口
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水切り金物
壁廻りにこの金物を取り付け水切りにする
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ストレーナー
ストレーナー(ゴミよけ)
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シール処理
必要なヶ所をシールする(ブルーの紙テープ部分)
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塩ビシート施工
塩ビシート施工の様子
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排水口廻り
排水口廻り:塩ビシート同士を溶かして接着する
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塩ビシート防水完成
塩ビシート施工 完成写真 手すりなどの取付け部分、笠木なども注意して、必要な所はシールしておく