金属屋根<勾配がない屋根に金属屋根を使用し雨漏りした例1> <金属屋根→トタン屋根にリフォーム>
<工事要点>
現状:勾配がほとんどない屋根、以前はトタン屋根だった(下の写真参照)。リフォームの業者に勧められて金属屋根にリフォームした処、最初から雨漏りした。いくら言っても直らないため当社に相談が来た。
工事内容 2007年5月 埼玉県川越市
- 勾配のない屋根に金属屋根は使用不可(使用可能な勾配は決められています)
- 破風側も処理が不適切だった
- 屋根を取り除くのは費用がかさむので、この上にコンパネを敷きトタン屋根を設置した
- 破風側の隙間もふさいだ
- 勾配がないので通常の瓦棒葺きにせず、雪などがつもる北国などでよく使用されるトタン屋根工法で収めた
<ポイント>
勾配のない屋根は金属屋根やコロニアルは使用できないので注意!
訪問業者は商品を売りたいだけの悪質な業者は多いので注意したい。
今回は破風板も傷んでいたので取り換え、破風板を塗装した。(塗装のため簡単な足場も設置)破風板はラワンの幅30㎝板だったが同じものは現在あまり流通しておらず価格も高かった。約200万位で収まったが、前回はもっと高かったそうなので業者選びは慎重にしたいものである
<メインテナンス>
- 金属屋根も傷んだ場合は塗装が必要となる。ただフッ素塗装や特殊な塗装もある為、塗り替えは専門家に見てもらってからの方が良い。
- あまり傷んでいない場合など状態によっては塗り替えると塗料が剥がれるなどトラブルが出ることがあるので注意が必要
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リフォーム前の金属屋根
雨が降った後の写真。水たまりが出来ている。雨が多いときは相当漏ったと思われる
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破風廻りの様子
木製破風。ラワン材が使用され塗装されている
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コンパネを貼ってリフォーム
現状の上にコンパネを敷く。防水シートを貼ってリフォーム開始
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破風板も取替
破風板も取り換え。真ん中に前のトタン屋根の瓦棒が見える(水色のもの)
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破風板を板金で覆う
破風板も塗装し、板金をかぶせている様子。隙間からの水の侵入を防ぎます。
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トタン屋根を設置中
ガリバリューム鋼板製のものを使用。雪などに強い葺き方で施工
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棟部の処理
棟部処理中
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完成写真
この位勾配がゆるやかだとトタン(ガリバリューム鋼板)で屋根を葺くのが一番。擦り傷は塗装しておく。