FRP防水(シート→床下地直し→FRP)
<工事要点>
現状:雨が降るごとに雨漏り(少しの修理はお客様自身でも行っているとのことだった)
工事内容 2008年6月 東京都世田谷区
- 最初見たときは何故こんな色(茶色)になるのか疑問だったが、よく見ると下地が鉄板系で、サビ色が出ているものだった
- 天気が悪い状態が続く時期なので1日工事を目指す
- 下地にはビスがしっかりと効くので、解体せず下地コンパネを張ることにした
- 大工さんの人数をかけ午前中に下地工事、午後FRP防水を施工
<ポイント>
とにかく1日で終わる工事で考えた(梅雨時期)。シートの場合は継ぎ目が出来るので、下地を完璧に造れない場合も考えて(立ち上がりと笠木板金との納まりも考えて)FRPとした。固まるのも早いので工事が楽な点も良い。屋根なのでFRP施工の欠点である臭いも気にならない。
<予算>
屋根下地一部補修、下地コンパネ材料、下地ケイカル板材料、施工(4人工)、仮設足場(梯子) で約19万円(税込み)
FRP防水 \8,925×15㎡=\133,875 他 残材処理 管理費、交通費、防水ノウハウ費 で約18万円(税込み)
天気が良い日が続くなら大工4人工は 2人工 工事2日間でも可能(少し安価になる)
ただ屋根を1日防水機能をなくした状態で置くのは不安なので、1日工事をすすめます
下地状態、現場の条件により工事内容がかなり変わる場合が多い
一般的にウレタン防水、シート防水、FRP防水は \8,000~\10,000/㎡ 位(税込み)で出来る場合が一般的(一般的な下地処理、プライマ、トップコート含む)
状態によっては\6,000~\8,000/㎡位で出来る場合もある
例:防水50㎡の場合
防水:\9,000×50=\450,000
他に現場に応じた下地処理や他の工事代が発生したり(全く必要ない場合もある)、残材処理費、諸経費(現場管理費、交通費)が必要となる
- 防水工事は適切な下地造り、現場に合った防水工法をとらないとせっかく工事しても後から亀裂が入ったり、浮いたり膨れたりすることがあるので注意を要する。下地造りは大工さん(建築さん)や防水職人さんと一緒に考えて造るのが良いと考えている。
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リフォーム前の写真
下の部屋に雨が降れば必ず漏る状態
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リフォーム前の写真
色が茶色い部分が多い。最初見たときは何故こんな色になるのか疑問だった(白いテープはお客様が修理されたもの)
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シートの亀裂
よくよく見るとシート防水されているのだが、下地が鉄板系のものらしい。とにかくシートがいたる所で切れている。雨が降れば必ず漏るのもうなずける
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下地施工中
鉄板下地はボロボロの所も多く、本当なら撤去したいが予算と工期(長期だと雨が降るのが心配)の関係で新たに下地を上に造ることにした(幸いビスはしっかりと効いたので安心)
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下地施工中
コンパネの上にケイカル板を敷く。最近はケイカルを省き24ミリ厚ぐらい板を貼ることが多い
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必要個所のシール
立ち上がり部や継ぎ目などを全てシールする(グレー色に見えるのがシール)
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プライマ塗布
FRP防水を開始。まずプライマを塗布し下地を整える
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ガラス繊維を敷く
ガラス繊維を隙間なく敷きます
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FRPを塗布
FRPをガラス繊維に十分しみ込ませながら塗布
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トップコートを塗布
FRPが固まってからトップコートを塗ります。FRPは3時間ほどで固まります
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FRP工事完成
完成です。笠木の継ぎ目、ビス頭などもシール。夕日があたってトップコートのねずみ色が少し違って見える。
天気が悪い時期だったので、1日工事で出来るように考えた現場