FRP防水 緩衝工法・・既存の防水層を除去することなく施工が可能
<緩衝工法の特徴>
- 安全性・・・既存の防水層を除去することなく施工が可能なため、工事期間の短縮化と工事期間中の漏水事故の原因を引き起こすことがありません
- 強靭性・・・緩衝シートを施工することで下地クラックや水分の影響を受けることなく、実施工実績の高い強靭なFRP防水で浸水をシャットアウトします
- 長寿命性・・・躯体下地の影響を一切受けないため、長期間の防水性を確保することができます
<今までの工法の欠点を克服>
- 今までは水分の逃げ場がなく躯体から防水層をはがしてしまいます。これがやがて、割れや膨れの元凶となるのが今までの工法でした。
- 緩衝シートによりこの割れや膨れを防ぐことができます

- 既存の防水層(黄緑色の部分)の上に緩衝シート(濃い緑色を敷きます。緩衝シートの上に脱気塔を置きます。その上からFRP防水を施工します。
- 緩衝シート・・・下からの水分はシートを通過します。上からの水分は通過させません。既存防水層の下に雨漏りした水分が蒸発すると脱気塔を通って外に逃げてゆきます。これにより新設の防水層(FRP、ウレタン)の膨れ、亀裂などを防ぐことができます。
ベランダ床をFRP緩衝工法で施工
FRP緩衝工法は少しくらい水が入っていても施工できるので、工事期間も短縮できます。また既存の防水層がウレタンやシートでも工事が可能です(一部例外あり)何より工事後の防水層のトラブルがないので、ベランダや屋上などの平屋根にも最適です。当社では平面部の防水工事はほとんどFRPになっています。
<工事内容>
現状:ベランダ下に雨漏り
工事内容:2013年 埼玉県入間郡三芳町 すでに雨漏りしている。下地もあまり乾いていないので緩衝工法で実施
<予算>
戸建のベランダは8~10㎡位が多い。緩衝工法は\10,000~12,000/㎡なのでFRP工事のみでは十万円(税抜き)前後。
これに床を直す工事、脱気塔を設置(しない場合もある)、職人経費、当社管理費などがかかります。一般的には15~20万円位で済むことが多いです。
(通常のFRPは\8,000~10,000/㎡)工事単価は下地の状態により変わりますので、現場を調査してお見積りになります。
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現状のシート防水
左にある排水口の所は10㎝ほどの幅で浅いドブになっている。壁の方に膨れたしわがあるがこれはシートが浮いている状態。ドブはフワフワしているので下地は腐っている。
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雨漏り原因部分
壁側はシートのしわもあり、アリの通り道のような跡がある(中央右の黒い線)この上の壁(ALC壁)に穴がありここに入ってるらしい。この穴からシートの下に水が入っていると。この穴はシールでふさぐ。
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下地の様子を見る
シートの下に水が入っているかを調べるためにシートを切って見る。水が入った跡を確認。ただ床が腐っているのではないので、壁に強く雨が吹き付けたときなどにのみ雨漏りしている様子。
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下地を造る
壁の一部、ドブは新しく下地を造り直す
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緩衝工法施工中
各部シール処理。そのあとプライマ塗布。乾いてから緩衝シートを貼るために接着剤を塗布する
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緩衝シートを貼る
脱気塔を設置(写真左の丸い形のもの。屋上などでは脱気塔は20㎝ほどの高さの塔だがベランダでは脚に引っかかる為、平たい形状のものを使用:ダモ脱気盤 軽歩行用)
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ガラスマットを敷く
ガラスマットを敷く。このマットにFRPをしみこませて防水層を造る
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FRPを塗布
ガラスマットにFRPをしみこませる
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FRP緩衝工法完成
FRPが乾いたらFRPを紫外線から保護するトップコートを塗布する